日本玩具博物館

日本玩具博物館の魅力

兵庫県姫路市に位置する日本玩具博物館は、個人が運営する貴重な博物館です。この博物館は、約50年の歳月をかけて収集されたコレクションを誇り、日本国内外でその独自性に評価されています。日本玩具博物館は、玩具に興味を抱く人々だけでなく、文化や歴史を学びたい全ての人にとっても魅力的な場所となっています。

設立の歴史

日本玩具博物館の始まりは1974年にさかのぼります。当時、館長である井上重義さんは山陽電気鉄道の社員で、彼の自宅の一部を用いて「井上郷土玩具館」として展示を始めました。その後、1984年に現在の名称に変更されました。1998年には第20回サントリー地域文化賞を受賞し、2007年には地域文化に貢献したとして文部科学大臣から表彰を受けています。2016年には、ミシュラン・グリーンガイドで二つ星を獲得し、観光スポットとしても注目を浴びています。

現在、館長はちりめん細工の復興に力を入れ、全国各地で講座を開催するなど、地域文化の発展に寄与しています。

博物館の施設概要

日本玩具博物館は、いくつかの棟に分かれており、それぞれ異なるテーマの展示が行われています。具体的には、以下のような構造になっています。

• - 1号館: 企画展や特別展示会場
• - 2号館: 駄菓子屋の玩具と近代玩具の展示
• - 3号館: 人形と伝承手芸、遊びのコーナー
• - 4号館: 1階には日本の郷土玩具、2階には世界の玩具と人形
• - 5号館: ランプの家
• - 6号館: 再び企画展や特別展示会場

博物館内にはミュージアムショップも併設されており、様々な玩具や伝統工芸品を購入することができます。コレクションの数は9万点を超え、凧や独楽、手まり、雛人形などの日本の郷土玩具から、世界中の玩具や人形まで幅広く展示されています。特に、子ども向けに展示品に触れて遊べるコーナーも設置されており、学びながら体験できる場を提供しています。年に7、8回の常設展ではテーマが変わり、1号館と6号館では定期的に企画展や特別展が開催されています。

利用情報

日本玩具博物館に入館する際の料金は、大人600円で高校生・大学生は400円、子ども（4歳以上）は200円というリーズナブルな設定です。開館時間は10時から17時までで、水曜日が休館日ですが、祝日は営業しており、年末年始（12月28日から翌年の1月2日）はお休みです。

アクセス

訪れ方としては、香呂駅から徒歩で約15分、船津ランプから車で約5分、福崎インターチェンジから南へ車で約15分の距離です。近隣には香寺民俗資料館があり、散策ついでに訪れることも可能です。

日本玩具博物館は、玩具だけでなく、日本の文化や歴史を深く学べる素晴らしい施設です。ここでの体験は、子どもから大人まで多くの人にとって心に残ることでしょう。

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