日本畜産副産物協会

一般社団法人日本畜産副産物協会（Japan Livestock By-product Association、略称JLBA）は、畜産副産物を扱う企業によって構成される業界団体です。かつては農林水産省の所管下にありました。

協会の概要

この協会は、副生物部門、原皮部門、レンダリング部門といった、畜産副産物の各分野に携わる企業が会員となっています。具体的には、副生物部門に80社、原皮部門に31社、レンダリング部門に75社、そして3つの組合団体が会員として名を連ねています。

協会の設立は1999年（平成11年）です。それ以前に存在していた、原皮、食用副生物、動物油脂の各業界団体が統合されることで、新たな協会として発足しました。この統合により、畜産副産物業界全体の連携が強化され、より効率的な活動が展開されるようになりました。

事業内容

日本畜産副産物協会は、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業内容は以下の通りです。

畜産副産物の取引の近代化: 畜産副産物の取引を円滑に進めるため、取引方法の近代化に取り組んでいます。これには、電子取引システムの導入や、取引に関するルールの整備などが含まれます。
屠畜場等の環境改善: 屠畜場における環境問題の改善を推進しています。具体的には、排水処理施設の整備や、騒音対策などが挙げられます。環境負荷の低減は、畜産副産物業界における重要な課題の一つです。
畜産資源の有効利用に関する事業: 畜産資源の有効利用を促進するための事業を行っています。これは、廃棄物となるはずだったものを、新たな資源として活用する取り組みです。例えば、肉骨粉を肥料や飼料として再利用する技術の開発などが含まれます。
畜産副産物に関する調査・研究、広報活動: 畜産副産物に関する調査・研究を実施し、その成果を広く公開しています。また、畜産副産物に関する正しい知識を普及させるための広報活動も行っています。これらの活動を通じて、畜産副産物の価値を社会に浸透させることを目指しています。
肉骨粉の処分、牛の脊柱処理などに対する補助事業: 特定の畜産副産物の処分や処理に対して補助金を交付する事業を行っています。これは、畜産副産物の処理における経済的な負担を軽減し、適正な処理を促進するためのものです。具体的には、肉骨粉の処分や、特定部位（牛の脊柱など）の処理に関する補助事業が実施されています。

これらの事業を通じて、日本畜産副産物協会は、畜産副産物業界の健全な発展に貢献しています。また、資源の有効活用や環境保護にも配慮した活動を展開することで、持続可能な社会の実現に貢献しています。

外部リンク

協会の活動についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。

一般社団法人日本畜産副産物協会

このウェブサイトでは、協会の最新情報や、各種事業に関する詳細な情報が公開されています。

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