日本社会学会

日本社会学会

一般社団法人日本社会学会（The Japan Sociological Society, JSS）は、日本の社会学者、研究者、大学院生を対象とした学術組織であり、職能団体です。1924年に創設され、日本学術会議の協力学術研究団体として活動しています。

会員

正会員数は約3600名で、政治学、経済学、心理学、教育学、文学など隣接分野の研究者や実務家も多く参加しており、社会学系では日本最大規模の会員数を誇ります。学部学生も準会員として入会できます。

事務局

長らく東京大学文学部社会学研究室に事務局が置かれ、同研究室所属の教員や院生が事務作業に携わってきましたが、定型的な作業はガリレオ社に委託されています。

学会誌

学会機関誌として、季刊誌『社会学評論』を発行しています。過去には何度か名称が変更されており、『社会学雑誌』（1924-30）、『季刊社会学』（1931-32）、『年報社会学』（1933-43）、『社会学研究』（1944, 47-49）を経て、1950年から現在の『社会学評論』となりました。また、研究成果の国際的な情報発信を目的として、The International Journal of Japanese Sociology（IJJS）が年1回発行されています。

『社会学評論』では、社会学理論や社会統計学を用いて、社会階層や社会意識などの社会現象を説明することを目指しています。社会心理学、教育社会学、政治学、計量経済学の手法も取り入れられ、文化、労働、政治、地域研究、社会調査など、社会学の幅広い分野を扱っています。

大会

年に一度、10月下旬頃に学会大会が開催されます。開催校は関東都市圏の大学とそれ以外の地域の大学が交互に担当しています。2011年度の第84回大会以降、自由報告には緩やかな査読が導入され、一定水準に達しない報告は却下されるようになりました。

日本社会学会奨励賞

将来性のある優れた研究業績を顕彰するため、日本社会学会奨励賞が設けられています。論文の部と著書の部があり、過去の受賞者には小熊英二、福間良明、天田城介、福永真弓、仁平典宏、金菱清、中村英代、加島卓などがいます。

関連情報

社会調査士
日本社会学会HP

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