日本製麻

日本製麻株式会社

日本製麻株式会社（にほんせいま）は、富山県砺波市に本店を構え、神戸市に本社を置く商社です。主に黄麻製品や包装資材の製造・輸出入を手がけ、東京証券取引所のスタンダード市場に上場しています。特に、コメ麦用の麻袋においては約50%の市場シェアを誇っています。また、同社の担当監査法人はなぎさ監査法人です。

主要事業

日本製麻は、産業資材事業、ボルカノ食品事業、マット事業の3つの主要セクターから成り立っています。

産業資材事業

この事業では、ジュートやケナフを原材料とした黄麻製品（林業用、園芸用、麻糸、麻紐、麻布、麻袋など）を販売しています。また、製粉や精米、石油化学原料などの包装容器（重包装用紙袋、肥料用PE袋、ダンボール、フレコン等）の製造・販売も行っています。

ボルカノ食品事業

この部門では、日本最古のパスタメーカーとして知られる「ボルカノ」を運営しています。1928年に日本で初の国産スパゲッティを製造した同社は、現在もスパゲッティの製造・販売や、北陸工場でのレトルトソース、スープ、カレーなど多様な食品事業を展開しており、イタリアから直輸入のオリーブオイルやトマト缶なども取り扱っています。また、北陸・近畿地方に直営レストラン「パスタハウス ボルカノ」を持ち、9店舗を展開しています。

マット事業

自動車用フロアーマットや高級カーペットの製造・販売に加え、ゴルフ練習場向けの人工芝マットやゴルフ用アクセサリーの製造・販売も手掛けています。

会社の沿革

日本製麻は、1918年に中越製布株式会社として設立され、1947年に中越紡織株式会社に社名変更。1949年には東京証券取引所に上場し、1959年に現在の社名に変更されました。その後、1961年に兵庫工場を完成させ、1969年には富山第2工場も稼働しました。1980年にはタイに工場を設立し、同国の関連会社も設立しました。

1993年には北陸工場でパスタおよびレトルトソースを製造する体制が整いましたが、2012年には水産事業を、2010年にはホテル事業をそれぞれ廃止しました。2022年にはゴーゴーカレーグループが筆頭株主となり、同年4月には新しい代表取締役社長が就任しましたが、8月にはその役職を解かれ、会社の特別調査委員会が設立される事態にも至りました。

結論

日本製麻株式会社は、長い歴史を持つ企業であり、多岐にわたる事業を展開しています。特に食品事業においては、日本最古のパスタメーカーとして顧客に親しまれ、信頼されています。今後もその事業の多様化と拡大が期待されます。

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