日本鍼灸史学会

日本鍼灸史学会について



日本鍼灸史学会は、日本の鍼灸医学の歴史研究を専門とする学術団体です。前身である日本鍼灸臨床文献学会から発展し、2004年に現在の名称となりました。

研究内容



当学会では、日本と中国の伝統医学における鍼灸の古典を主な研究対象としています。学術論文集を年1回刊行しており、鍼灸医学の深い知識や高度な研究成果に触れることができます。論文集は学会事務局や一部書店で購入可能です。

学会の特徴



学会の参加者は20代から30代の鍼灸師や鍼灸学生が中心で、古典鍼灸の実用化というコンセプトのもと、活発な研究発表や意見交換が行われています。古典の内容を神秘的に捉えるのではなく、歴史的な視点と臨床への応用を重視している点が特徴です。

学術大会では、現代鍼灸臨床に示唆を与える内容が数多く発表されており、特に脈診研究は日本の鍼灸界をリードしています。古典に用いられる専門用語の解釈や、病證（病証）に関する研究は、鍼灸における病理学の深化に貢献しています。また、『黄帝内経』をはじめとする鍼灸の原典研究も盛んに行われています。

学術大会・総会



総会と学術大会は毎年11月下旬に開催されます。会員だけでなく、鍼灸に関心のある方は誰でも参加できます。

学会誌



年1回、「日本鍼灸史学会論文集」が刊行されます。会員の研究成果が発表される貴重な機会となっています。

専門医認定・入会



当学会では専門医認定制度は設けていませんが、臨床家の立場を尊重しています。会員の多くは、経絡治療や中医学に基づく鍼灸を実践しています。

入会については、学会ホームページをご覧ください。年会費を納入しなくても学術大会への参加や発表は可能ですが、発表者は翌年までに論文を投稿する義務があります。

関連情報




外部リンク




日本鍼灸史学会は、鍼灸医学の歴史と未来をつなぐ架け橋となるべく、活動を続けています。

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