日本顎口腔機能学会

日本顎口腔機能学会

概要

日本顎口腔機能学会は、「にほんがくこうくうきのうがっかい」と称し、英文名は「JAPANESE SOCIETY OF STOMATOGNATHIC FUNCTION」です。本学会は、顎や口に関連する多様な機能に焦点を当てた学術研究を専門的に取り扱う団体として活動しています。具体的には、咀嚼、嚥下、発音、呼吸など、顎口腔系が担う重要な機能に関する基礎的・臨床的な研究を推進し、その成果の共有を図っています。日本の主要な学術団体である日本歯科医学会から認定を受けた分科会の一つであり、その活動は歯学全体の発展に貢献しています。

沿革

本学会の歴史は、1982年に設立された「下顎運動機能とEMG研究会」に遡ります。この研究会は、日本ME学会（日本エム・イー学会）の専門別研究会として発足し、下顎の運動機能やその評価における筋電図（EMG）などの技術を用いた研究を主に行っていました。その後、顎口腔機能全般へと研究対象を広げ、「顎口腔機能研究会」と名称を変更しました。そして、1993年に現在の「日本顎口腔機能学会」として新たな出発を遂げました。このように、本学会は顎口腔系の特定機能の研究から始まり、徐々にその領域を拡大しながら発展してきました。

主な活動

本学会では、活発な学術交流と研究成果の普及を目的とした様々な活動を行っています。

総会: 年に一度開催される総会は、学会の重要事項を決定する場であり、会員間の情報交換の機会でもあります。
学術大会: 学術大会は年に二回開催されます。ここでは、会員の研究発表や特別講演、シンポジウムなどが行われ、最新の研究知見や臨床技術について活発な議論が交わされます。研究者や臨床家が集まり、知識や技術を共有する重要な機会となっています。

これらの活動を通じて、顎口腔機能に関する学問の進歩と、その成果の臨床への応用促進に貢献しています。

学会誌

本学会の公式な学術刊行物として、『日本顎口腔機能学会雑誌』を発行しています。この雑誌は、会員の研究論文、症例報告、その他の学術記事を掲載しており、年に二回のペースで刊行されています。本誌は、国内外の研究者や臨床家にとって、顎口腔機能学分野の最新の研究成果を知るための重要な情報源となっています。学術雑誌としての識別番号は、ISSN 1340-9085、OCLC Numberは319715014です。

組織

学会の運営実務を担う本部事務局は、東京都千代田区富士見1-9-20にある日本歯科大学生命歯学部 歯科補綴学Ⅰ教室内に設置されています（郵便番号は102-8159）。ここで、学会の事務的な手続きや会員への対応などが行われています。

加盟団体

本学会は、日本の歯学分野における主要な学術団体連合の一員として活動しています。具体的には、日本歯科医学会の認定分科会であることに加え、日本歯学系学会協議会、および歯学系学会社会保険委員会連合に加盟しています。これらの組織との連携を通じて、歯学全体の発展や歯科医療に関連する社会的な課題への対応にも積極的に関与しています。

関連分野・事項

本学会の専門分野である顎口腔機能学は、歯学・歯科医療の中でも特に歯科補綴学と密接に関連しています。また、関連する学術分野や、日本の学会全体、あるいは個別の研究会といった活動とも深く関わりながら、学術研究と臨床の進歩に貢献しています。

外部リンク

日本顎口腔機能学会 公式ウェブサイト
CiNii - 日本顎口腔機能学会雑誌

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