日産・アルティマ

アルティマ（ALTIMA）

アルティマは、日産自動車が主に北米市場向けに展開する乗用車で、様々なデザインと性能で進化してきました。1993年に初代モデルが登場して以来、数回のマイナーチェンジを経て、今では第6世代を迎えています。以下はその歴史と特徴についての詳細です。

初代 U13型（1993年 - 1997年）

1993年にリリースされた初代アルティマは、スタンザの後継モデルとして登場しました。ベースとなったのは日本向けのブルーバードSSSで、直列4気筒のKA24DEエンジンを搭載。ダッシュボードにはローズウッドが使用されており、セダンとしての高級感を演出していました。初期モデルから1994年にかけて、デザインの修正が行われ、特にリアデザインが北米市場向けに調整されました。1994年には正式に「アルティマ」という名称に変更されました。
また、1996年には新たにホイールカバーが追加され、1997年にはリモートコントロールエントリーシステムを備えた「Limited Edition」も登場しました。

2代目 L30型（1997年 - 2001年）

1997年には、L30型モデルが登場し、このモデルでは北米専用車となりました。前モデルと同様の尻下がりなデザインを引き継ぎつつも、ボディサイズの拡大を実施。しかし、トヨタ・カムリやホンダ・アコードらと競争する中で、全高やホイールベースを変えなかったこともあり、販売が苦戦しました。2000年にはマイナーチェンジが行われ、エンジン出力が向上し、内装の改良も進められました。

3代目 L31型（2001年 - 2006年）

2001年に発表されたL31型は、FF-Lプラットフォームを採用し、サイズも先代を上回りました。搭載されるエンジンはV型6気筒のVQ35DE型と直列4気筒のQR25DE型があり、スタイルも一新されました。この時期には、2002年の北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞する成果も上げています。さらに、2004年にはスポーツバージョン「アルティマSE-R」が登場し、さまざまな装備が充実しました。

4代目 L32型/U32型（2006年 - 2012年）

2006年に発表された4代目はDプラットフォームを初めて使用し、エンジンはQR25DEとVQ35DEの2タイプを搭載。内装にはBluetooth対応のハンズフリーフォンなどの最新技術も含まれていました。さらに、ハイブリッドモデルもラインナップされ、環境性能に配慮した設計がなされました。

5代目 L33型（2012年 - 2018年）

2012年、セダンモデルが北米国際オートショーで初めて公開され、エクステリアは370Zのデザインを取り入れるなどし、スタイリッシュで低燃費を目指して開発されました。安全面では「セーフティ・シールド」システムなども採用され、技術面でも進化を遂げました。ハイブリッドやクーペはラインナップから外れ、エンジンは2.5L及び3.5Lモデルに焦点を当てました。

6代目 L34型（2018年 - 現在）

最新のL34型は2018年に登場し、2.0LのVCターボエンジンを搭載。先代より高性能ながら環境性能も重視したモデルに仕上がっています。また、プロパイロット機能として運転支援技術を搭載し、安全性を向上させています。

生産拠点と関連モデル

アルティマはテネシー州のスマーナ工場やミシシッピ州のキャントン工場で生産されており、日産の他の車種であるティアナやブルーバード、マキシマとともに日産のブランド力を支えています。

アルティマは各世代で進化を遂げ、北米市場での存在感を強めてきたモデルです。今後もさらなる展開が期待されるでしょう。

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