日産・バサラ

日産バサラ

バサラ（BASSARA）は、日産自動車が製造・販売したミニバン型乗用車です。この車は1999年10月に開催された第33回東京モーターショーでの参考出品を経て、同年11月4日に正式に発売されました。バサラは、U30型系のプレサージュと姉妹車の関係にあり、それぞれフロントとリアのデザインが異なる他、内装や各パーツも共通点が多く見られます。

プレサージュが「ブルーステージ」として販売されたのに対し、バサラは「レッドステージ」として位置付けられています。デザイン面では、プレサージュが日本人向けのメッキスリットタイプのグリルを採用しているのに対して、バサラはアメリカの自動車を彷彿とさせる格子状の太線メッキグリルを特徴としています。さらに、フェンダー部ではランプやバンパーの形状に違いが見られます。

搭載エンジンは3機種で、KA24DE型の2.4L直列4気筒DOHC、YD25DDTi型の2.5L直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ、そしてVQ30DE型の3.0L V型6気筒DOHCが用意されています。また、オーテックジャパンによる特別仕様車「アクシス」も選択可能です。

年表

バサラの発売歴を振り返ると、1999年11月4日に初めて市場に登場し、翌年の2000年4月3日には「ツーリング」シリーズが追加されました。さらに、同年6月には特別仕様車「NAVIエディション」が発売され、同じ月の8日にはキッズバージョンが登場しました。キッズバージョンは、専用の合皮「カブロン(R)」を用いたシート地で、扱いやすさも考慮されています。

同年11月1日には一部改良が行われ、新しいグレード「Jスプレンド」が追加されました。そして、2001年8月29日にはマイナーチェンジが実施され、搭載エンジンがQR25DE型2.5LとVQ30DE型に絞られ、ディーゼル車は廃止されました。この際、「ハイウェイスター」が新たなグレードとして登場し、特別仕様車「アクシス」は「ライダー」として新たに設定されました。

2003年6月、プレサージュがフルモデルチェンジを予定している中で、バサラはその生産と販売が終了しました。

車名の由来

「バサラ」という名前は、サンスクリット語の「ヴァジャラ」（vajra）に由来し、「魔人を降伏させるダイヤモンド」を意味しています。この語は日本語でも使われる用語の一つです。

まとめ

日産バサラは、そのユニークなデザインと多様なエンジン構成で知られ、多くのファミリーに支持されたミニバンです。フロントデザインや内装のユニークさ、特別仕様車の設定など、個性的な特徴を持っていました。また、バサラの生産が終了した後も、その名前には多くのファンが存在し、今なお愛され続けるモデルの一つと言えるでしょう。

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