日産・マキシマとは？意味をやさしく解説

日産マキシマ (Nissan Maxima)

概要

日産マキシマは、日産自動車が製造し、特に北米、メキシコ、ドバイなどの市場で広く販売されているセダンおよびワゴンです。「ブルーバードマキシマ」という名称で日本国内での販売も行われていた期間があり、1984年から1994年の10年間がその時期に該当します。生産は最初のA33型まで日産自動車の追浜工場で行われ、その後は北米の日産スマーナ工場での生産に移行しました。また、オーストラリアでは「ティアナ」、サウジアラビアやUAEでは「セフィーロ」の名称で販売されていた時期もありました。アメリカおよびカナダでは、2023年7月をもって新規生産が停止されました。

初代 G910型 (1981年 - 1984年)

1981年に本モデルの起源となる「DATSUN 810 MAXIMA」が北米市場に登場しました。これにより日産の最高級車種として位置づけられ、トヨタ・クレシーダやアウディ・4000などと競争しました。このモデルはブルーバードを基に全長を拡大し、6気筒エンジンを搭載した点が特徴です。さらに、4ドアセダンとワゴンの2種類のボディスタイルが用意され、豊富な標準装備が施されています。

2代目 PU11型 (1984年 - 1988年)

1984年 10月には、初代の後継として新型が登場し、同時に日本でも「ブルーバードマキシマ」として販売が開始されました。日本仕様にも6気筒エンジンの搭載がされ、引き続き日米同時発売されることが注目されました。このモデルでは、FF（前輪駆動）設計が導入され、エンジンも進化していきました。1986年にはマイナーチェンジが行われ、より魅力的なデザインが施されました。

3代目 J30型 (1988年 - 1994年)

1988年に発表されたJ30型は、「4ドアスポーツカー」として日産が自信をもって送り出したモデルです。このモデルは広い室内と質の高い快適性を持つファミリーカーとしてのキャラクターを強調し、特に静粛性に優れていました。また、初めて日本の5ナンバー枠を超えたモデルでもあります。

4代目 A32型 (1994年 - 1999年)

1994年には北米専用モデルとして新たなマキシマが発表され、V6エンジンが搭載されました。特に優れた実用性とともに、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞したことから、その人気を確立しました。1997年のマイナーチェンジではデザインを一新し、内装の高級感も増しました。

5代目 A33型 (2000年 - 2003年)

この世代では新たに洗練されたデザインが目を引き、販売が開始されました。新型エンジンやトランスミッションも導入され、日産の自動車技術の進化が顕著に現れました。

6代目 A34型 (2003年 - 2008年)

A34型は、北米市場向けに設計され、優れたハンドリング性能が強調されています。また、CVTトランスミッションの採用により、効率と楽しさを両立させました。

7代目 A35型 (2008年 - 2015年)

新たにDプラットフォームを採用したこのモデルは、北米市場でフラッグシップモデルとされ、自動車業界のトレンドに応じた設計となっています。特にスポーツ性を強く意識したデザインが評価されました。

8代目 A36型 (2015年 - 現在)

8代目のマキシマは、特に優れた走行性能とデザインの革新性を兼ね備えています。日産の最新技術が盛り込まれ、走行性能のみならず、内外装においてもプレミアム感が追求されています。モデルチェンジに伴い、定期的に機能のアップデートが行われているため、新車としての魅力が維持されています。

車名の由来

「マキシマ」という名称は、英語の「maximum」の複数形から来ており、最大限や最大数といった意味を持ちます。元々は北米向けのブルーバードに搭載された6気筒エンジン車のシリーズ名に由来しています。

日産・マキシマ