日産・ローレルスピリット

ローレルスピリット（Laurel Spirit）

ローレルスピリットは、1982年から1990年まで日産自動車によって製造・販売されていたセダン型乗用車です。このモデルは、日産・サニーの姉妹車として位置付けられ、高級感を求めるユーザーに向けたエントリーモデルとして登場しました。

概要

ローレルスピリットは、日産・モーター店系列で販売され、高級小型車としての位置づけでした。初代と2代目のモデルは主に4ドアセダンで構成され、特徴としては各種快適設備が充実しています。具体的には、低価格モデルを除き、パワーステアリングやパワーウィンドウ（2代目のみ）、集中ドアロックなどが装備されていました。さらに、セカンドモデルでは4WAS（四輪自動車制動システム）を搭載し、現在のABSに相当する機能も備えていました。

初代 B11型（1982年-1986年）

初代のB11型は1982年に登場しました。高級感を醸し出すためにメッキパーツが使用され、最上級グレードにはツートンカラーの選択肢もありました。エンジンはE15S型およびE15E型が設定されており、排気量は1,487ccで、1,300ccモデルは存在しませんでした。グレードはLT、LT-G、LF、XJ、XJ-Eの5つがあり、それぞれにサニーに相当するバリエーションがありました。

ローレルスピリットは1982年1月に登場し、同年の7月と10月には特別仕様車がリリースされました。1983年1月には115馬力のターボエンジンを搭載したターボXJが追加され、その後もマイナーチェンジやモデル改良が行われました。特に1984年には一部改良、1985年にはターボの冷却方式を水冷式に変更するなど、幅広く改良が加わりました。

2代目 B12L型（1986年-1990年）

1986年8月には新たにB12型が発売され、先代からの進化が期待されました。このモデルでは、サニーとの明確な差別化が図られ、特にフロントとリアのフェンダーは専用デザインに改良されていました。さらに、内装では高級感を意識したワインカラーが採用され、最上級モデルは4気筒DOHCエンジンを搭載する「1600グランドリミテッド ツインカム」となりました。

エンジンの選択肢は多岐にわたりますが、全て4気筒でE15型やCA16DE型などが設定されました。1987年にはE15型エンジンがGA15型に移行し、またフルオートフルタイム4WDなどの新機能も追加されました。1990年にはオーダーストップとなり、その後プレセアという後継車が登場し販売が終了しました。

結論

ローレルスピリットは日産が誇る高級セダンの一つで、快適性やデザイン性に優れた車両でした。特に、当時のニーズに応じた多様なグレード展開と装備が、ユーザーに選ばれる理由となったのです。

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