日産自動車九州硬式野球部

日産自動車九州硬式野球部について

日産自動車九州硬式野球部は、福岡県京都郡苅田町を本拠地として活動する社会人野球の企業チームです。このチームは1986年に創設され、日本野球連盟に加盟しています。設立からの数十年にわたり、多くの挑戦と成果がありましたが、2023年11月まで長期間の休部を余儀なくされました。その後、2023年12月に再び日本野球連盟への加盟が承認され、2024年からの活動再開が決まりました。

チームの歴史

日産自動車九州は、会社の本社に次ぐ形で、九州工場内に設立された硬式野球部です。初めての全国大会出場は1987年の日本選手権でしたが、初戦で敗退しました。1994年には、藤井政夫選手の活躍もあり、都市対抗野球九州地区2次予選を突破し、本戦に進出。さらに、その大会ではベスト8入賞を果たしました。

このチームは本社の硬式野球部とは異なるスタイルで成長してきましたが、ローソンや神戸製鋼、新日本製鐵八幡といった他の企業から選手を迎え入れるなど、積極的なチーム強化を図ってきました。2002年、主将の丸山豊揚が練習試合中に急逝した後、チームは「ドーム出場を捧げる」と誓い、結束を固めました。これが功を奏し、2003年には都市対抗野球本戦に出場することができました。

しかし、経済的な事情により、2009年に本社の硬式野球部やその他の部活動と共に休部を決定しました。この年の都市対抗野球や日本選手権では予選で敗れ、2010年には日本野球連盟から正式に活動休止チームとされました。

休部後の活動

休部中には、当時の監督や選手たちが中心となって新たに『苅田ビクトリーズベースボールクラブ』を結成しました。このクラブは別チームとして登録されてはいましたが、実質的には日産自動車九州硬式野球部の後継としての役割を果たしていました。2024年には、苅田ビクトリーズを再び支援することが発表され、再び日産自動車九州としての活動が再開されます。

再開に際しては、苅田ビクトリーズからの選手を採用し、広域複合企業チームとしての運営が行われます。これにより、新たな挑戦が始まり、活気ある活動が期待されます。

主な成績と出身選手

日産自動車九州硬式野球部は以下のような主要大会に出場し、いくつかの成績を残してきました。

• - 都市対抗野球大会: 出場6回、ベスト8進出1回（1994年）
• - 社会人野球日本選手権大会: 出場9回、ベスト8進出1回（1996年）
• - JABA四国大会: 優勝1回（1992年）
• - JABA徳山大会: 優勝1回（1999年）

また、出身選手としてはプロに進んだ選手も数多くいます。金田政彦選手や藤井将雄選手、杉本潔彦選手、七條祐樹選手、星野雄大選手など、いずれもプロ野球で活躍した選手たちです。

まとめ

日産自動車九州硬式野球部は、地域に根ざした企業チームとして、数々の歴史と成果を持つチームです。これからの活動再開が楽しみであり、未来の活躍にも期待がかかります。新たなる挑戦に向け、再び力強いスタートを切る日産自動車九州硬式野球部に注目です。

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