日立情報システムズ

株式会社日立情報システムズの概要

株式会社日立情報システムズ（以下、日立情報システムズ）は、かつて東京・品川区に本社を置いていた日立グループのシステムインテグレーターです。この企業は、特に日立グループ内でのアウトソーシング事業や公共系顧客へのサービス提供において強みを持っていました。

沿革

日立情報システムズの歴史は1959年に創業された株式会社日本ビジネスコンサルタント（NBC）にまで遡ります。その後、1960年には日立製作所からの出資を受け入れ、企業の基盤を強化しました。

1984年には株式会社日立情報ネットワークが設立され、1987年には東京証券取引所の市場第二部に上場を果たしました。1989年には、商号を株式会社日立情報システムズに変更し、以降の成長が始まりました。1993年には独禁法違反事件を受け、法令遵守のための体制を一層強化しました。

1997年になると、日立情報システムズは東京証券取引所市場第一部に上場し、その後の2001年には日立情報ネットワークと合併し、さらなる成長を遂げます。2004年には債務超過にあった日立ネットビジネスを吸収合併し、経営基盤の強化を図りました。

2009年7月には、日立製作所による株式のTOB（株式公開買付け）が発表され、その結果2010年には日立製作所の完全子会社となりました。2011年3月には、情報・通信システム事業の強化を目的に日立電子サービスとの合併が発表され、同年10月にこれが実現しました。この結果、商号は株式会社日立システムズに変更されました。

スポーツ振興

日立情報システムズは、企業の一環としてスポーツ振興にも力を入れていました。1989年10月には日本初の実業団チームである女子ライフル射撃部が設立され、この部門からは数名のオリンピック代表選手が輩出されています。具体的には、ソウル、バルセロナ、アトランタオリンピックに出場した源洋子選手や、シドニー、アテネオリンピックに参加した三崎宏美選手、さらには2006年アジア競技大会に出場した岩田聖子選手など、多くのアスリートが活躍しました。

また、全社を挙げたビームライフル射撃大会が毎年開催され、従業員が参加することで社内の絆やコミュニティの形成にも寄与しています。

関連項目

日立情報システムズは、さまざまな関連企業と強い結びつきを持っています。日立系のシステムインテグレーターや、日立ソリューションズ、日立電子サービスなどと連携しながら、その機能を拡充してきました。また、多くの子会社や関連企業が存在し、それぞれがシステムインテグレーションやエンジニアリングサービスに特化しています。北海道、四国、九州の各地にも日立情報システムズの拠点があり、それぞれの地域のニーズに応じたサービスを展開しています。

日立情報システムズは、その成長とともに、さまざまな分野での影響力を持つ企業として、日本のIT業界において重要な役割を果たしてきました。

もう一度検索