日野龍樹

日野龍樹のプロフィールとキャリア

日野龍樹（ひの りゅうじゅ、Ryuju Hino）は、1995年2月12日に東京で生まれた日本の元フィギュアスケート選手です。彼の父はロシア人であり、母は日本人という国際的な背景を持っています。兄は東京大学大学院を修了した落語家の古今亭菊正で、日野の名前は仏教の僧、龍樹に由来しています。

日野は2001年にフィギュアスケートを始め、すぐにその才能が注目されることになりました。特に、ノービス時代には羽生結弦と共にフジテレビで紹介され、次世代のエース候補として期待が高まりました。彼が尊敬していた選手は、アレクセイ・ヤグディンです。

キャリアの始まりと競技会参加

彼の競技キャリアは2007-08シーズンに始まり、ガルデナスプリング杯のノービスクラスで優勝しました。その後、2008-09シーズンにジュニアクラスに進出しましたが、主要な競技会に出場できなかったため、2009-10シーズンから本格的に復帰します。このシーズンの全日本ジュニア選手権で4位、全日本選手権では18位と記録しました。

2010-11シーズンに進学した中京大学附属中京高等学校では、長久保裕の指導を受けることとなります。このシーズンからISUジュニアグランプリ（JGP）に初参戦し、全日本ジュニア選手権で3位に入賞しましたが、全日本選手権では13位に終わり、世界ジュニア選手権の出場は逃しました。ガルデナスプリング杯のシニアクラスでも6位とな挫折を経験します。

競技成績の向上

日野が飛躍を見せるのは、2011-12シーズンからです。このシーズンにはJGPボルボ杯での優勝があり、続けてJGPブラショフ杯でも2位に入賞しました。ジュニアグランプリファイナルに進出し、全日本ジュニア選手権でも初優勝を果たしました。全日本選手権では10位に入るなど、着実に実力をつけ、世界ジュニア選手権に出場することができました。初出場ながらもショートプログラム14位、フリースケーティング9位という結果で総合9位に入賞しました。

その後、2012-2013シーズンには全日本ジュニア選手権で2連覇を達成し、ジュニアグランプリファイナルではパーソナルベストを更新しつつ銅メダルを獲得しました。

最後の競技シーズン

2016-17シーズンでは、山本草太の怪我に伴い、グランプリシリーズのNHK杯に出場することが決定し、グランプリシリーズに初めて参加します。2020-21シーズンには全日本フィギュアスケート選手権での演技を終えた後、自身の現役引退を発表しました。

日野龍樹は若手から活躍し続け、さまざまな国際大会での成功を収めた選手であり、その経歴は日本のフィギュアスケート史の中でも名を刻むものとなりました。今後の彼の人生にも注目が集まります。

もう一度検索