旧坂越浦会所

旧坂越浦会所について

旧坂越浦会所（きゅうさこしうらかいじょ）は、兵庫県赤穂市の坂越に位置する博物館です。この施設は、江戸時代後期に建設され、赤穂藩主の茶屋として、また坂越村の会所として機能していました。明治時代までの長い間、その役割を果たしてきた歴史的な建物を利用して、地域の文化や歴史を今に伝えています。

魅力的な建築物

旧坂越浦会所は、港側の「大道」に面して建っており、訪れる人々に美しい景観を提供します。特に、2階にある藩主専用の部屋「観海楼」はこの建物の象徴的な場所です。この部屋の窓からは、坂越の海や生島が一望でき、当時の藩主がいかにこの場所を愛したかを如実に感じることができます。

建築仕様

この博物館は、木造で地上2階建てです。その構造は入母屋3間と切妻4間から成り立っており、延床面積は1階が約164.255m²、2階が約123.592m²です。また、敷地面積は315.58m²、部屋数は1階に8部屋、2階に10部屋、庭は5つあります。歴史あるこの建物は、1831年（天保2年）に完成し、その後1992年に赤穂市の指定文化財として認定されています。

利用とアクセス

旧坂越浦会所は一般公開されており、入館料は無料です。開館時間は午前10時から午後4時までの間で、火曜日は休館日となっています。祝日にあたる場合は、その翌日が休館日となるので、訪問予定の際はご注意ください。

施設の所在地は、〒678-0172 兵庫県赤穂市坂越1334です。公共交通機関では、JR赤穂線の坂越駅から徒歩約15分でアクセス可能です。ウォーキングを楽しみながら訪れることもできるでしょう。

周辺の魅力

旧坂越浦会所を訪れるついでに周辺の観光地にも足を運んでみてはいかがでしょうか。坂越は、都市景観100選に選ばれており、その名所には坂越まち並み館や奥藤酒造郷土館、大避神社、妙見寺、児島高徳朝臣の墓、さらに茶臼山城跡やみかんのへた山古墳などがあります。

特に、生島は国の天然記念物に指定されているスポットで、瀬戸内海国立公園に位置します。美しい自然環境を楽しむことができるため、訪問者にとっては素晴らしい体験となるでしょう。

加えて、海の駅しおさい市場や千種川（名水百選）も近隣にあり、新鮮なエネルギーを体感できる環境が整っています。美しい自然と歴史的建造物が共存するこの地域で、旧坂越浦会所を拠点にした素晴らしい時間をお楽しみください。

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