早山清太郎

早山清太郎の生涯と業績

早山清太郎（そうやま せいたろう、1817年 - 1907年）は、幕末から明治時代にかけて北海道の開拓に寄与した重要な人物です。彼は現在の札幌市北区篠路の開祖として知られ、地域の発展に多大な影響を与えました。

初期の生活と北海道への移住

早山は福島県の農家に生まれ、3男として成長しましたが、農業に興味を持たず、様々な地域をさまよいながら生活をしていました。1852年には松前藩の福山城修復に参加した後、蝦夷地に残り、星置の沢での伐採業に従事します。この経験が彼の後の開拓活動の基盤となりました。

1857年に幕府の役人にすすめられ、琴似に移り住むと、ケネウシベツ川（現在の琴似川）周辺に入植し、米作りを開始。その後、篠路の開拓を命じられ、自らのビジョンをもって土地を開発することを決心します。

篠路の開拓と業績

1860年にはついに篠路に入植を開始しました。初めのうちは稲作が順調であったものの、1866年には水害が発生し、米作りを断念せざるを得ませんでした。その後も早山は荒井金助の後押しを受け、篠路の発展に尽力し、開拓使からの任命を受けることになります。

彼は新政府の指導のもと、札幌神社の立地や道路の建設、河道の造成などにおいても大きな役割を果たしました。著名な島義勇判官も彼の能力を高く評価しています。

1871年には篠路村の名主に就任し、教育所の建設や村の道路の開鑿、篠路川の整備など、多くの業績を残しました。1881年には中山久蔵・水原寅蔵と共に「開拓率先の3翁」として明治天皇に拝謁し、感動のあまり涙を流したエピソードもあります。

道路開削への貢献

同年、樺戸集治監が開設された際には、道路開発に尽力しました。早山が調査に参加した際、驚くべき速さで土地を開拓し、距離の見積もりも正確であったため、周囲を驚かせました。このように早山はその実務能力をもって、多くの人々を感心させました。

晩年と永遠の業績

1907年に91歳で亡くなった早山清太郎ですが、彼の遺した功績は今も語り継がれています。彼の墓は札幌市北区の龍雲寺にあり、荒井金助の墓碑と並んでいます。碑には、彼が成し遂げた道路開削や札幌神社立地に関する業績が刻まれています。また、早山が植えたアカマツは「早山家のアカマツ」として北区歴史と文化の八十八選に選定されています。

早山清太郎は、そのビジョンと行動力で北海道の発展に寄与した真の先駆者として、今もなお地域の人々に敬愛されています。

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