早川健一郎

早川 健一郎（はやかわ けんいちろう）氏は、1973年11月7日に神奈川県で生まれた元プロ野球選手です。主に外野手としてプレーしました。

アマチュア時代からプロ入りまで

東海大相模高校を卒業後、社会人野球の名門である日産自動車へ進みました。社会人時代には中心選手として活躍し、1994年の日本選手権ではチームを準優勝に導く原動力となり、その功績から優秀選手に選出されました。これらの活躍が高く評価され、1995年のプロ野球ドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから4位指名を受け、プロの門を叩きました。

千葉ロッテマリーンズ時代

背番号38を与えられて入団した早川氏のプロ生活は、ルーキーイヤーのキャンプで鮮烈な印象を残すことから始まります。紅白戦で阪神タイガースから移籍してきた経験豊富な仲田幸司投手から、満塁ホームランを放つという打撃でのアピールに成功しました。この勢いそのままに、1年目の1996年シーズンは一軍で29試合に出場。しかし、その後は一軍での出場機会になかなか恵まれない時期が続きます。それでも黙々と練習を重ね、2000年シーズンには自己最多となる43試合に出場を果たしました。しかし、レギュラーポジションを獲得するには至らず、2002年シーズン終了後に球団から自由契約を通告されました。

阪神タイガース時代

ロッテを離れた早川氏は、新たな活躍の場を求めて阪神タイガースへ移籍しました。背番号は58に変更となります。阪神移籍初年度の2003年、早川氏は二軍（ウエスタンリーグ）で目覚ましい打棒を披露します。シーズンを通して打率.418という驚異的な高打率をマークし、二軍の主力打者としてチームを牽引。彼の活躍もあり、阪神二軍は後期リーグで最高勝率を記録し、ウエスタンリーグ優勝決定戦への進出を果たしました。特に、広島東洋カープとの優勝決定戦（由宇練習場）では、緊迫した展開の中で相手先発の広池浩司投手から値千金の先制2ランホームランを放ち、チームを勝利に導きました。この勝利で阪神二軍はファーム日本選手権への出場権を獲得し、早川氏自身も同大会の最優秀選手（MVP）に輝くなど、二軍では圧倒的な存在感を示しました。一方、一軍ではわずか31打数という限られた機会でしたが、その中で3本のホームランを放つなど、パンチ力健在ぶりを見せつけました。しかし、翌2004年シーズン終了後、再び自由契約となり、この年限りで現役から退きました。

まとめ

早川健一郎氏のプロ野球人生は、社会人野球での実績を積みプロ入り後、ロッテ時代には一軍定着に苦労するも、阪神移籍後の2003年には二軍で類まれな打撃成績を残し、チームをリーグ優勝に導きファーム日本選手権MVPに輝くなど、そのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮したキャリアでした。少ない一軍での機会でも印象的な長打を見せるなど、ファームでの実績は特筆に値します。

詳細情報

プロ野球での主な記録は以下の通りです。

初出場: 1996年4月3日、対西武ライオンズ2回戦（西武ライオンズ球場）にて、8回裏に代打で出場したスパイク選手に代わり左翼手として守備につきました。
初先発出場: 1996年4月9日、対近鉄バファローズ1回戦（千葉マリンスタジアム）にて、「2番・左翼手」としてスターティングメンバーに入りました。
初安打: 1997年6月10日、対福岡ダイエーホークス10回戦（福井県営球場）の7回裏に、工藤公康投手から放ちました。
初打点: 1999年8月14日、対福岡ダイエーホークス19回戦（千葉マリンスタジアム）の5回裏、大村巌選手、福浦和也選手に続く三人目の代打として出場し、吉田修司投手から記録しました。
初本塁打: 2000年6月1日、対大阪近鉄バファローズ11回戦（千葉マリンスタジアム）の9回裏、小坂誠選手に代わる代打として出場し、杉山賢人投手から左越え2ランホームランを放ちました。
初盗塁: 2000年6月4日、対福岡ダイエーホークス10回戦（福岡ドーム）の6回表に成功しました（投手：ブレイディー・ラジオ、捕手：坊西浩嗣）。

背番号

38 （千葉ロッテマリーンズ、1996年 - 2002年）
58 （阪神タイガース、2003年 - 2004年）

関連事項

神奈川県出身の人物一覧
千葉ロッテマリーンズの選手一覧
* 阪神タイガースの選手一覧

もう一度検索