早津惠美子

早津 惠美子のプロフィール

早津 惠美子（はやつ えみこ）さんは、1954年9月生まれの日本の言語学者です。彼女は日本語学を専門としており、長年にわたり教育と研究に情熱を注いできました。現在は名古屋外国語大学の世界教養学部において、国際日本学科の教授として活動しています。また、東京外国語大学では名誉教授の称号も持ち、その学識が高く評価されています。

学歴と職歴

早津さんは1978年に京都大学教育学部を卒業した後、1987年には東京外国語大学大学院で外国語学を専攻し修士課程を修了しました。さらに1990年には京都大学を博士課程で学び、単位を取得したもののそのまま退学しましたが、2006年には博士（文学）の学位を獲得しました。

彼女のキャリアは、東京外国語大学における講師から始まり、助教授、教授へと昇進しました。その後、2009年には同大学の総合国際学研究院の教授に就任し、大学院の重点化に伴う配置換えを経て、2015年には国際日本学研究院の教授としての役割を引き継ぎました。これらの経歴は、彼女の教育者としての多様な役割を示しています。2020年には東京外国語大学を定年退職し、名誉教授としての地位を保持しつつ、名古屋外国語大学にて教授業を続けています。

受賞歴

早津惠美子はその業績に対して広く認められ、2017年には第36回新村出賞を受賞しました。この受賞は、彼女の研究が日本語学の発展に多大な寄与をしたことの証といえます。

研究業績

早津さんは言語学において数多くの研究を行っています。彼女の著作の一部には以下が含まれます。

• - 「第5章 使役表現」 尾上圭介編『朝倉日本語講座6文法』（朝倉書店、2004年6月）

この章では使役表現に焦点を当て、詳細な分析が行われています。

• - 「動作要求を表す英語動詞をめぐって―辞書記述の観察―」（『松田徳一郎教授追悼論文集』研究社、2003年7月）

英語の動作要求を表す動詞に関する辞書の記述についての観察結果がまとめられています。

• - 「「もたせる」における使役動詞性のあり方」（『日本語 意味と文法の風景－国広哲弥教授古稀記念論文集－』ひつじ書房、2000年2月）

「もたせる」という動詞を通して、使役動詞の特性に関する見解が提示されています。

彼女の研究は、日本語の文法や意味に関する新たな視点を提供するものであり、言語学の分野において重要な役割を果たしています。

外部リンク

• - 早津惠美子 - researchmap
• - 早津惠美子 - J-GLOBAL
• - 早津惠美子 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
• - 研究者総覧 - 名古屋外国語大学
• - 教員紹介 - 名古屋外国語大学

このように、早津さんは日本語学の研究と教育に貢献し、多くの後進の指導にも力を入れています。彼女の業績と指導力は今後も広く評価され、多くの学生や研究者に影響を与えることでしょう。

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