明々庵

明々庵（めいめいあん）

明々庵は、歴史的意義を持つ茶室であり、島根県松江市の塩見縄手に位置しています。松平不昧（松平治郷）が1744年に建設したこの古庵は、彼の名高い茶人としての功績を今に伝えています。この茶室は、元々家老の有沢弌善のために松平家の邸宅に建てられたもので、その後、松平家の別邸に寄贈されましたが、1928年に故郷の出雲に戻されました。

1966年、松平不昧の150年忌を記念して、明々庵は松江城を望む場所に移築されました。現在は、松江の美しい景観を背景に、その伝統的な魅力を維持し続けています。茶室内には松平不昧の直筆「明々庵」の額が飾られており、訪れる人々を魅了しています。

施設の内容

明々庵には、茶室と庭園（茶庭）、さらに百草亭などの施設があります。茶室は茅葺きで入母屋造りになっており、昔ながらの茶道の雰囲気を体感できます。庭園は美しい抹茶亭と連携しており、四季折々の風景を楽しむことができます。百草亭では、来館者に抹茶が接待され、リラックスしたひとときを提供しています。また、城見台は松江城を望む絶景ポイントとして、多くの観光客に人気があります。

利用情報

明々庵の開館時間は、午前9時15分から午後5時まで（入館は午後4時30分までのため注意が必要）で、年中無休です。所在地は、〒690-0888 島根県松江市北堀町278です。また、明々庵は島根県指定文化財に指定されています。

交通アクセス

山陰本線の松江駅から松江レイクラインを利用することで約15分、バス停「塩見縄手」で下車し、徒歩4分で到着します。交通機関を利用しやすい立地にあり、観光しやすいスポットです。

周辺の観光地

明々庵の周辺には、小泉八雲記念館や小泉八雲旧居、武家屋敷、田部美術館などの文化的なスポットが点在しています。特に、松江城は観光名所として名高く、周辺を散策するついでに訪れる方も多いでしょう。また、大本島根本苑は、明治時代に英国人宣教師の生活の場であった場所であり、歴史的な観点からも興味を引く場所です。さらに、島根大学旧奥谷宿舎や千手院も探索の価値があります。

明々庵は、茅葺きの茶室と美しい庭園があり、訪れる人々に静寂と和の心を届けています。歴史的な背景を持ちながらも、現代の茶文化を楽しむことができる貴重な場所として、多くの人々に親しまれています。

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