明星院 (広島市)

明星院(みょうじょういん)



明星院は、広島県広島市東区二葉の里に位置する真言宗御室派寺院です。月光山を山号とし、大日蜜寺とも称します。本尊は千手千眼観世音菩薩です。

概要



明星院の開基に関する正確な記録は残されていませんが、元々は毛利輝元の生母である妙寿院の位牌所、妙寿寺(臨済宗)でした。毛利氏が長州に移封された後、福島正則によって真言宗の寺院として改められ、明星院と名付けられました。

江戸時代には、広島藩の藩内五ヶ寺の一つとして寺領400石を有し、ご城下における真言宗一派の札書を勤めました。浅野綱長の時代には、浅野家の始祖である浅野長政とその妻の位牌が安置され、9代藩主浅野斉粛の時代には、敷地の西半分に饒津神社が建立されました。

本堂内陣には、原爆の被害を免れた貴重な赤穂浪士の木像が安置されています。この木像は、吉良邸討ち入りの場面を再現しており、大石良雄率いる表門隊23名が右側に、大石良金率いる裏門隊24名が左側に配置され、祀られています。これらの木像は、義士の忠義を今に伝えるものとして、多くの参拝者から敬意を集めています。

明星院は、広島新四国八十八ヶ所霊場の62番札所、中国地蔵尊霊場の第11番札所としても知られており、巡礼者も多く訪れます。

交通アクセス



明星院は、広島駅新幹線口から徒歩圏内にあり、アクセスも便利です。近隣には、広島東照宮饒津神社などの名所もあります。二葉の里歴史の散歩道の経由地の一つでもあります。

脚注



広島新四国八十八ヶ所霊場
中国地蔵尊霊場

関連項目



赤穂浪士
日本の寺院一覧

外部リンク



* 明星院の公式ホームページ

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