明治大学内海・島岡ボールパーク

明治大学内海・島岡ボールパークは、東京都府中市に位置する明治大学のスポーツ複合施設です。通称「明大球場」とも呼ばれ、東京六大学野球連盟に所属する明治大学硬式野球部の練習拠点として重要な役割を果たしています。また、国際的な大会の公式戦会場としても使用されるなど、その規模と設備はアマチュア球場の中でもトップクラスです。

歴史と概要

明治大学硬式野球部は、かつて柏木、駒沢、和泉、調布と拠点を移してきました。特に調布市にあった「島岡球場」は、元監督の島岡吉郎氏が尽力して開設された球場でしたが、老朽化のため、2006年に現在の府中市に新たな施設が開設されました。この新球場は、三井不動産が所有していた旧グラウンドを譲り受け、大規模なスポーツ施設として生まれ変わりました。

敷地面積は約2万5千坪（東京ドームの約1.8倍）にも及び、その広大な敷地内には、全面人工芝の第一球場、天然芝の第二球場のほか、室内練習場、室内投球練習場、合宿所などが完備されています。さらに、日本庭園や多目的グラウンドも併設されており、充実した環境が提供されています。

メインとなる第一球場には、LEDスコアボードが設置され、アマチュアチームのホームグラウンドとしては全国でも屈指の施設として知られています。第二球場は、主に明治大学付属明治高等学校・中学校の野球部が利用しています。球場名は、明治大学の初代部長である内海弘蔵氏と、長年野球部を率いた島岡吉郎氏の功績を称え、両氏の名前を冠しています。また、合宿所は島岡寮と命名されています。

施設詳細

第一球場

使用チーム：明治大学硬式野球部
規格：センター125m、両翼100m
舗装：外野は全面人工芝、内野は混合土
施設：ブルペン（1塁側5人投、3塁側3人投）、LEDスコアボード
スタンド：延床面積680㎡、鉄筋コンクリート造＋鉄骨造、地上2階、客席222席

第二球場

使用チーム：明治大学付属明治高等学校・中学校野球部
規格：センター105m、両翼90m
舗装：外野は天然芝、内野は混合土
施設：ブルペン（1塁側3人投、3塁側2人投）

その他施設

室内練習場：延床面積4,596㎡、鉄筋コンクリート造＋鉄骨造、地下1階、地上3階、トレーニングルーム（282㎡）
投球練習場：延床面積450㎡、鉄骨造、地上1階
合宿所：延床面積3373㎡、鉄骨造、地上2階、寮室64室
第二球場更衣棟：延床面積192㎡、鉄筋コンクリート造、地上1階
日本庭園
多目的グラウンド：クレーコート1面

大会と利用状況

このボールパークは、世界大学野球選手権大会などの国際大会の公式戦会場としても利用され、2007年からは全国高等学校野球選手権東東京大会の試合会場としても使用されています。2009年には西東京大会でも使用されました。

メディアでの登場

かつての島岡球場では、多くの映画やドラマのロケ地として使用されました。代表的な作品には、「続・社長繁盛記」、「空想天国」、「青春の蹉跌」、「男たちの旅路」、「スクールウォーズ」、「セーラー服反逆同盟」、「アリエスの乙女たち」などがあります。

アクセス

京王線「東府中駅」から徒歩約25分、またはバスで「若松4丁目」下車、徒歩約10分
京王線「多磨霊園駅」から徒歩約25分
JR中央線「武蔵小金井駅」からバスで「若松4丁目」下車、徒歩約5分
* 西武多摩川線「多磨駅」から徒歩約20分

明治大学内海・島岡ボールパークは、野球関係者だけでなく、地域住民にとっても重要なスポーツ施設となっています。

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