明治大学落語研究会

明治大学落語研究会について

明治大学落語研究会（以下、明大落研）は、日本の伝統演芸である落語を研究し、実演するための文化サークルです。明治大学に所属し、関東落研連合（関落連）に参加しています。OBには、現役の落語家である唯一の人間国宝が名を連ねており、その伝統や地位は高く評価されています。

創部の背景

1961年の夏、当時テレビで多くのレギュラー番組を持ち、明大の名物教授として知られていた藤原弘達教授が中心となり、落語研究会が設立されました。設立のきっかけは、漫画研究会のメンバーが藤原教授に「風刺のツボ」を訪ねたことに始まります。この時、落語研究会の創設の話が持ち上がり、藤原が部長として就任したことで正式に発足しました。明大落研には、宝井琴鶴（現宝井馬琴）や初代金原亭馬の助、十代目金原亭馬生といった著名な先輩たちが顧問や指導者として在籍していました。

名跡の伝承

落語の高座名は伝統的に代々先輩から後輩へ受け継がれます。明大落研では、紫紺亭、和泉家、駿河亭、生田屋、お茶の家など、さまざまな亭号が名乗られています。その中でも、「紫紺亭志い朝」は特に有名で、三宅裕司（四代目）、立川志の輔（五代目）、渡辺正行（六代目）らが襲名し、その名跡は代々引き継がれています。

木曜会Zの設立

明大落研から派生したお笑いサークル「木曜会Z」は、2002年に明治大学の4名の学生によって設立されました。このサークルには「おるたなChannel」や「サツマカワRPG」などの人気コンテンツクリエイターが所属しており、明大落研とは異なる方向性で芸術活動を行っています。

主なOBたち

明大落研のOBには、多くの著名な落語家やエンターテイナーがいます。 例えば、五街道雲助は重要無形文化財保持者であり、また立川志の輔は落語界の有名な司会者でもあります。他にも、立川談之助や立川談幸、月亭遊方など、落語の世界で輝かしい実績を残しているメンバーが多数存在します。

また、落語界以外にも、三宅裕司や渡辺正行といった著名なタレントや司会者、さらに峰田順一や斎藤洋介といった俳優陣も明大落研の出身です。これらの多様なジャンルで活躍する人材が、明治大学落語研究会の豊かな歴史と伝統を物語っています。

結び

明治大学落語研究会は、今日まで続く日本の古典芸能である落語を受け継ぎ、さらには新たな才能を育成し続ける重要な役割を果たしています。その伝統は、著名な落語家たちやエンターテイメントの世界で活躍する多くのOBによって支えられ、その未来はますます明るいものとなっています。

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