立川談幸

立川談幸（たてかわ だんこう）は、1954年7月29日、東京都新宿区に生まれた落語家です。本名を高田正博といい、落語芸術協会に所属しています。出囃子は『三下がりかっこ』です。

経歴

1978年3月、明治大学商学部を卒業すると同時に、七代目立川談志に入門し、内弟子として「立川談吉」を名乗り、三遊亭歌吾と共に楽屋入りしました。当時は落語協会の前座でした。1982年4月には、三遊亭歌吾、柳家小三太、三遊亭新窓と共に二ツ目に昇進し、「立川談幸」に改名しました。1983年には、立川談志一門が落語協会を脱退し、「落語立川流」を発足、談幸も同流に所属しました。1987年5月には、立川流真打に昇進しました。

2014年12月、談幸は落語立川流を脱退し、2015年1月より落語芸術協会に準会員として加入しました。2017年7月には、浅草演芸ホール7月中席で初めて主任（トリ）を務め、芸歴40年目にして初の快挙を達成しました。

芸歴

1978年3月：七代目立川談志に入門、前座名「談吉」。
1982年：二ツ目に昇進、「談幸」と改名。
1983年：落語協会を脱退、落語立川流所属となる。
1987年：家元立川談志の認証により真打昇進。
2014年：落語立川流を退会。
2015年：落語芸術協会に入会。

人物

立川談幸は、七代目立川談志の唯一の内弟子（住み込み弟子）経験者です。談志の日常生活を間近で体験しており、住み込み時代のエピソードや談志の意外な人柄を、落語の「枕」や講演などで面白おかしく語ることが多いです。古典落語の持ちネタは200席以上あります。趣味は投扇で、2003年の浅草観光連盟主催の投扇興大会では優勝した経験もあります。コント赤信号の渡辺正行、小宮孝泰とは明治大学時代の同期で、大学時代には落語研究会に所属していました。立川志の輔は落研の先輩ですが、会社員経験後に入門したため、落語家としては弟弟子にあたります。

立川流は、以前は寄席（新宿末廣亭、鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場）への出演ができませんでしたが、2015年に落語芸術協会に入会してからは定席に出演しています。1983年に立川流が落語協会を脱退する以前には、寄席での修行や出演経験があり、芸協への移籍は32年ぶりの寄席復帰となりました。ただし、入会から2年間は「準会員」として扱われ、2017年1月に「正会員」となった後も落語芸術協会の香盤では真打でも別枠として扱われていました。2019年6月より香盤に入れられ、2016年真打昇進者の下に列せられています。立川流脱退に関しては、立川流の了解を得ています。

立川流在籍時に採用した弟子（吉幸・幸之進）も、2015年4月に落語芸術協会に入会しました。いずれも立川流では二ツ目でしたが、芸協入りに際し改めて前座修行を課されており、吉幸は1年間、幸之進は2年間前座として過ごしました。吉幸は2019年5月上席より真打に昇進し、談幸にとって初めて弟子を真打に育てました。幸之進は2025年5月上席の真打昇進を予定しています。

出囃子

吾妻八景（1982年 - 2014年）
三下がりカッコ（2014年 - ）

弟子

真打

立川吉幸 - 快楽亭ブラック門下より移籍

二ツ目

立川幸之進
立川成幸
立川幸朝

前座

立川幸路

移籍

立川幸平 - 六代目桂文吾門下へ

フリー

立川幸弥

2023年10月1日:二ツ目昇進

出演

舞台

『ゴールデン街 青春 酔歌 ～オヤジん夢は夜ひらく～』（2015年7月29日 - 8月2日、SPACE雑遊）
『ゴールデン街 青春 酔歌 ～オヤジん夢は夜ひらく～』再演（2017年7月26日 - 7月31日、新宿シアターモリエール）
『立体落語「らくだーッ」』（2020年9月13日、亀戸文化センターカメリアホール）

著書

『川柳立川流宗匠レース 天のご指名入ります』 （立川左談次、立川談之助との共著、一二三壯治編、創芸社、2007年11月）
『談志狂時代 落語家談幸七番勝負』 （うなぎ書房、2008年2月）
『談志狂時代2 師匠のお言葉』 （うなぎ書房、2008年12月）
『談志の忘れもの 落語立川流噺』 （うなぎ書房、2012年11月）

CD

『はなし家慕情/談幸音頭』(MJPレコード、2008年3月）歌のCD

その他

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脚注

外部リンク

立川談幸ホームページ
立川談幸 - 落語芸術協会
立川談幸 (@nirenokokage) - X（旧Twitter）
立川談幸 (@dankoutatekawa) - Instagram
立川談幸 (dankou.tatekawa) - Facebook
はなし家談幸月曜日の窓
立川談幸 - YouTubeチャンネル

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