明石照子

明石 照子（あかし てるこ）: 日本の女優と宝塚歌劇団の偉人

明石照子は、1929年2月25日に兵庫県神戸市に生まれました。本名は松見孝子で、その旧姓は村上です。彼女は、宝塚歌劇団雪組に所属していた男役のトップスターとして知られ、愛称は「テーリー」と呼ばれました。

幼少期と宝塚入団

明石は、大阪桜蘭女学校を卒業後、1941年に宝塚歌劇団に入団しました。入団試験では、10人中で1位という優秀な成績を収めましたが、当時は第二次世界大戦の真っ只中であったため、1944年には活動が一時休止されました。この期間、彼女は勤労動員として工場での勤務を余儀なくされました。

終戦後の1946年には再び舞台に立ち、宝塚歌劇団31期生となります。彼女の同期には、三鷹恵子や千代薫などの逸材が揃っていました。

宝塚歌劇団での活躍

宝塚在籍時、明石は二枚目の男役スターとして活躍し、新珠三千代や淀かほる、寿美花代などと共に1960年代初頭の宝塚の黄金期を便りにしました。彼女の相手役には新珠や浜木綿子、加茂さくら、初風諄らが頻繁に起用されました。

特に彼女が出演した主な舞台には、「幸福の王子」、「浮かれ地蔵」、「シェヘラザード」などがあります。これらの公演は、宝塚の象徴的な上演であり、数々の観客に感動を与えました。

1962年には、「火の島」で芸術祭賞とテアトロン賞を受賞。彼女はその年の7月30日に結婚を機に宝塚歌劇団を退団し、最終出演公演は、星組の「メイド・イン・ニッポン」でした。

退団後の活動

明石は退団後、東宝芸能部に所属し、女優として舞台を中心に活動を開始します。彼女は数多くの演劇舞台に出演し、多才な才能を発揮しました。

その後、1985年12月31日に56歳で惜しまれながらこの世を去ります。彼女の功績は評価され、2014年には宝塚歌劇の殿堂に最初の100人の一人として選出されました。

最後に

明石照子は、日本の舞台芸術における偉大な女性であり、彼女の影響は今なお続いています。宝塚歌劇団での多くの公演、受賞歴、そして彼女が築いた数々の人脈は、後進の芸術家たちへの大きな遺産となりました。彼女の人生と業績は、今でも多くのファンに愛され続けています。

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