明神町 (徳島市)

徳島市明神町

徳島県徳島市に位置する明神町は、東富田地区に属し、一丁目から六丁目までが存在する町名です。2010年時点での人口は約933人、世帯数は448世帯となっています。

地理

明神町は徳島市の東部、市街地の南西に位置しています。東はかちどき橋、西は富田橋といった商住混在地域と隣接しています。町の東端をJR牟岐線が南北に走り、南端には御座船入江川が流れています。JR牟岐線に沿って南北に細長く伸びる住宅街であり、区間が複雑に入り組んでいるのが特徴です。

主な河川：

御座船入江川

歴史

明神町は、元々は富田浦町の一部でしたが、昭和16年に現在の町名となりました。その地名の由来は、六丁目に鎮座する弥吉明神（大麻比古神社）にちなんでいます。

江戸時代には、この地域は曲尺丁、御細工人丁、裏御細工人町、東御廐丁などと呼ばれていました。町の南部を流れる御座船入江川（明神川）は、参勤交代の際に藩主の御座船が発着する場所として利用されていました。

弥吉明神は、正式には大麻比古神社と称します。承応2年、藩士・河野忠左衛門の子である弥吉郎が一宮の山中で神像を発見し、それを奉祀したのが始まりとされています。また、天正10年の一宮城落城の際、城内で祀られていた御神体を一宮に祀ったという説もあります。宵宮には昭和初期頃まで、明神川の川沿いの馬場で奉祀競馬が行われていました。昭和20年7月3日の徳島大空襲では、市街地方面が甚大な被害を受けました。

江戸時代には徳島藩の絵師である矢野栄教や守住貫魚、明治時代には洋画家の守住勇魚、郷土史家の村田丑太郎などがこの地に居住していました。

交通

道路
一般国道
国道55号

施設

大麻比古神社

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

* 徳島市ホームページ

もう一度検索