昔昔亭桃太郎

昔昔亭 桃太郎の紹介

昔昔亭桃太郎（せきせきてい ももたろう）は、1945年に長野県小諸市で生まれ、現在は日本の落語界において活躍する落語家です。所属する落語芸術協会で幅広いファン層を築き上げており、本名は柳澤尚心です。彼の出囃子は『旧桃太郎の唄』で、お客様に愛されるキャラクターとして知られています。

来歴

桃太郎は、高校卒業後の1965年に五代目春風亭柳昇に入門し、前座としての活動をスタートさせました。当初の芸名は「昇太」で、その後1969年に二ツ目に昇進し「とん橋」に改名。その後、1972年には「笑橋」と名前を変え、活動を続けました。

1981年には真打に昇進し、「三代目昔々亭桃太郎」に改名。しかし、彼が名乗る昔々亭桃太郎の数は明確には把握されていませんが、桃太郎自身は自らを三代目として位置付けています。さらに1987年には、商業的な都合から「三代目昔昔亭桃太郎」と改名しました。

人物

桃太郎は寄席の客から「桃ちゃん」と親しまれ、多くの新作落語を得意としています。彼の芸風はユーモアと斬新さが特徴で、特にマクラではさまざまなダジャレや短い小咄を用いるのが定番です。例えば、「山の遭難」や「くさい芸人」など、観客を笑わせながら話を展開します。また、巨人ファンであり、野球に関するネタを交えることもあります。

彼のパフォーマンスでは、座布団のそばに湯飲み茶碗を置くことが多く、茶碗に関するギャグを取り入れることで観客の笑いを誘います。また、弟弟子である春風亭昇太と二人会を開くこともあり、以前には三遊亭白鳥と共に「桃白鳥」名義での二人会も行っていました。

芸歴と活躍

桃太郎は、1965年に入門以来、多くの新作落語を披露してきました。代表作としては、「裕次郎物語」や「歌謡曲を斬る」、「金満家族」、「カラオケ病院」などがあり、これらの作品は独自の視点で物語を展開しています。「裕次郎物語」では石原裕次郎と自身を比べたユニークな内容で、観客の共感を得ています。

CDリリースも多数行われており、「裕次郎物語」や「金満家族」、「受験家族」などが収録されています。これらのCDを通じて、彼の卓越した落語技術を自宅でも楽しむことができます。

趣味と特技

落語界の中で桃太郎は、歌謡曲や歌を愛する一面も持っています。特に60年代前後の歌謡曲に関する深い造詣があり、「歌謡曲を斬る」などのネタでその魅力を披露します。また、大阪弁を使った上方落語にも興味を持ち、独自にアレンジを施した作品もあります。

さらに、ポール・マッカートニーの大ファンであり、自身の生活においても音楽が重要な位置を占めています。桃太郎は、落語と音楽を融合させたり、舞台後にダンスを披露したりして観客を楽しませることを大切にしています。

結び

昔昔亭桃太郎は、落語界の中で多くの人々に愛される存在です。彼のユニークなスタイル、楽しさ溢れるパフォーマンス、そして多彩なネタは、今後も多くの観客を魅了し続けることでしょう。彼の笑いに満ちた語りが、これからも多くの人々に届けられますように。

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