映像実演権利者合同機構

一般社団法人映像実演権利者合同機構（PRE）について

一般社団法人映像実演権利者合同機構、通称「PRE」は、放送番組の映像化から生じる使用料を収集し、それを実演者に公平に分配する業務を担っています。2001年4月6日に協同組合日本俳優連合などの15団体によって設立されたこの団体は、日本の映像産業における重要な役割を果たしています。代表理事である浅原恒男氏は、公益社団法人日本俳優協会の事務局長も務めています。

設立の背景と歴史

PREは、設立当初から法律で定められた業務を遂行し、実演権利者からの委任を受けることが求められていました。2001年の設立後すぐに実務を開始し、2005年には有限責任中間法人としての地位を確立、さらには2009年に一般社団法人へと移行することで、法人としての信頼性を高めました。現在、同団体は日本の映像コンテンツ権利処理における中核的機関としての位置にあります。

興味深いことに、2012年5月時点でPREに委任している実演権利者は37,187名に達し、1,671の事務所に所属していることが確認されています。これにより、多くの実演者が法律に則った形で自身の権利を守り、収入を得ることが可能となっています。

業務内容

PREの主な業務は、放送番組のビデオ化、インターネット配信、番組販売、さらには部分利用による使用料の収集と再分配です。具体的には、実演家著作隣接権センターや放送局から受け取った使用料や、レンタルCDの使用料、商業目的のレコードの二次使用料、さらには私的録音・録画に対する補償金などを、年に2回、委任を受けた実演権利者に分配する仕組みになっています。分配を受けるためには、委託申請が必要です。

さらに、PREは映像実演権の普及を図るために、広報誌『季刊PRE』を発行しています。この広報誌を通じて、映像実演権に関する情報を発信し、関係者の意識を高める活動も行っています。また、PREは定期的にワークショップやシンポジウムを開催し、専門的な知識とネットワーキングの場を提供しています。

様々な団体と連携

PREは、実演者の権利を守るため、多くの団体と提携しています。社員には、公益社団法人日本俳優協会や公益社団法人能楽協会、社団法人日本映画俳優協会、日本喜劇人協会など、さまざまな団体が名を連ねています。これにより、多くの異なるジャンルの実演者が、自身の権利を確保し、報酬を得ることができる環境が整えられています。

まとめ

一般社団法人映像実演権利者合同機構（PRE）は、日本の映像実演分野において非常に重要な役割を果たしています。実演権の保護と普及を進めるための多角的な活動を展開し、実演者が自身の権利を守り、正当な対価を得るための仕組みを提供しています。映像産業において、この団体は今後もますます重要な存在となることが期待されます。

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