春だヨ!番組対抗オールスター爆笑ゲーム大会

春だヨ!番組対抗オールスター爆笑ゲーム大会

1978年3月29日、テレビ朝日系列で放送された特別企画のゲームバラエティ番組です。同局の単発特別番組枠『水曜スペシャル』の中で、水曜日の19時30分から20時54分にかけて放送されました。

概要

この番組は、同年4月からスタートする新しい番組9本と、継続して放送される番組2本、合計11番組から選ばれたおよそ80名に及ぶ出演者が一堂に会し、各番組の顔ぶれをアピールすると共に、番組の名誉を懸けて様々なゲームで競い合うという形式が取られました。ゲームの内容は、日本の伝統的なお座敷遊びを取り入れたものから、当時テレビ朝日系列で放送されていた人気番組のコーナーをアレンジしたものまで多岐にわたりました。競技の結果、最も優れた成績を収めたチームには優勝が与えられたほか、出演者個人に対しても「ハッスル賞」や「ユーモア賞」といった特別賞が用意されていました。

番組対抗企画の系譜

この特別番組は、前年1977年3月30日に同じ『水曜スペシャル』枠で放送された『春のテレビまつり』以来、ちょうど1年ぶりとなる番組対抗形式の特番として企画されました。しかし、純粋なゲーム形式での番組対抗企画としては、この『春だヨ!番組対抗オールスター爆笑ゲーム大会』が最初で最後となりました。テレビ朝日の番組対抗企画はその後も続き、1978年秋には『輝け!'78番組祭り オールスター大行進』が放送され（詳細はあまり知られていません）、続く1979年春にはかくし芸を競う形式の『輝け!オールスターかくし芸!! '79春の番組祭り大行進!!』が放送されました。そして、1979年秋からは『オールスター番組対抗ボウリング大会』が始まり、1987年春まで続くテレビ朝日の人気番組対抗シリーズとして定着していきました。

司会

番組の進行は、複数の司会者が役割分担して行われました。

川口浩: 『水曜スペシャル』内の人気シリーズ『川口浩探検隊シリーズ』で知られる川口浩氏が、番組の冒頭やエンディング部分の進行、そして参加番組の出演者へのインタビューなどを担当しました。
横山やすし・西川きよし: 漫才コンビの横山やすし氏と西川きよし氏が、主に各ゲームコーナーでの進行役を務めました。お二人は当時、『象印ライバル対抗大合戦!』や『プロポーズ大作戦』など、多くのバラエティ番組で活躍していました。

参加番組

11番組が参加しましたが、資料によると確認されている主な参加番組は以下の通りです。

話題独占!全国歌謡ネットワーク
特捜最前線
若さま侍捕物帳（田村正和主演版）
東京メグレ警視シリーズ
新幹線公安官（第2シリーズ）
ポーラ名作劇場 果て遠き丘
浮浪雲（渡哲也主演版）
ほか

主なゲーム内容

番組内で実施されたゲームは、以下のようなものがありました。

あっち向いてホイ: 各番組から選ばれた代表者が1対1で対戦し、勝利した側に1点が与えられました。
メロディアタック: 朝日放送制作の同名クイズ番組を基にした曲名当てクイズですが、オリジナルの特徴的なセットや演出（「ゴールデンツリー」「メロディピアノ」など）は用いられず、単純な早押し形式で行われました。
ハンマーヘルメット: いわゆる「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」のゲームです。各番組代表者がじゃんけんをし、勝った人はピコピコハンマーで相手を叩き、負けた人は素早くヘルメットを被って防御します。相手の頭を叩くことができた場合に勝利となり、1点が加算されました。
フィーリングカップル5対5: 朝日放送制作の人気番組『プロポーズ大作戦』の名物コーナーを特別バージョンとして実施。各チームから男女5名ずつが代表となり対戦し、カップルが成立するごとにそのカップルの所属チームに1点が与えられました。本家のルールを踏襲していましたが、放送時間の都合から質問できる相手は代表者のうち2名に限定され、「代表者1名の結果拝見」や「儀式（キスシーン）」といった演出は省略されました。
ラブアタック!: こちらも朝日放送制作の同名番組の特別版として行われました。本家の「第2部」と同様の形式で、参加者の中から選ばれた女性1名が「かぐや姫」となり、対する男性5名が「アタッカー」としてかぐや姫にアピールし、カップル成立を目指しました。カップルが成立すれば、そのアタッカーが所属するチームに1点が追加されました。オリジナル版と異なり、アタッカーによる事前の「アピール」や「歌」の披露はなく、いきなりかぐや姫への直接的な挑戦となりました。また、本家では途中でカップルが決まると残りのアタッカーは「奈落の底」へ落とされる演出がありましたが、当番組では一人の「かぐや姫」に対して複数の「アタッカー」とのカップルが成立する可能性のあるルールとなっていました。
その他にも、「目かくしペア当て」や、同局の『パネルクイズ アタック25』とは異なる形式の「パネルクイズ」なども行われたと記録されています。

備考

この番組が放送された時期には、『魔女っ子チックル』『一休さん』『キャンディ・キャンディ』といった人気アニメ、特撮番組『透明ドリちゃん』、児童向けドラマ『がんばれ!レッドビッキーズ』など、多くの子供向け番組が放送されていましたが、これらの番組から当企画への参加はありませんでした。後継企画である『オールスター番組対抗ボウリング大会』では、1980年代に入ると子供向け番組を含む多様なジャンルの番組が出演するようになります。

また、関東地区では、番組放送から3日後の1978年4月1日にスタートした関東ローカルの単発特別番組枠『土曜アンコールアワー』（毎週土曜13時から14時25分）の記念すべき初回放送で、当番組が再放送されました。

関連項目

オールスター番組対抗ボウリング大会
超豪華オールスター大集合!!番組対抗 炎の熱血バトル
クイズタイムショック（特番形式での番組対抗企画実施例として）
その他、関連企画や企画が流用された番組が複数存在します。

もう一度検索