春日丸 (コンテナ船)

春日丸（3代目）

春日丸は、日本郵船が運航していたコンテナ船である。
日本郵船における「春日丸」の船名は、1898年竣工の初代貨客船、2代目（貨客船として建造後、空母大鷹に改造）に続き、本船が3代目にあたる。

概要

1970年代、日本郵船は東アジア～欧州間のコンテナ航路に鎌倉丸級コンテナ船3隻を投入していた。本船は、その輸送力増強のために第30次計画造船として建造された。
1976年8月27日に三菱重工業神戸造船所で竣工し、同年9月2日より欧州航路に就航した。
鎌倉丸級は全長261.0mであったが、本船はパナマ運河の通航制限一杯まで船体を延長しており、竣工当時は日本最大のコンテナ船であった。

1980年6月19日には、燃費改善を目的として、主機の蒸気タービン2基（合計80,000馬力）をディーゼルエンジン2基（合計53,600馬力）に換装する工事が行われた。
この換装により、航海速力は25.9ノットから23.25ノットに低下したものの、燃料消費量は1日あたり366.3トンから165.6トンへと大幅に削減された。

その後、1988年にパナマ船籍となり、「Kasuga I」と改名された。

参考文献

船舶技術協会『船の科学』1976年10月号 第29巻第10号
船舶技術協会『船の科学』1976年11月号 第29巻第11号
海人社『世界の艦船 別冊　日本郵船船舶100年史』1984年 ISBN 4-905551-20-X
日本郵船株式会社『七つの海で一世紀　日本郵船創業100周年記念船舶写真集』1985年
渡辺逸郎『コンテナ船の話』成山堂書店 2006年 ISBN 978-4-425-71371-4

外部リンク

SHIPSPOTTING.COM「Kasuga Maru - IMO 7401837」

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