春日川駅

春日川駅：高松琴平電気鉄道志度線の静かな駅

香川県高松市木太町に佇む春日川駅は、高松琴平電気鉄道志度線沿線にある無人駅です。駅番号はS04。相対式ホーム2面2線を有する地上駅でありながら、駅舎は存在しません。シンプルながらも、利用者の利便性を考慮した設計が随所に感じられる、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。

駅の構造と特徴

春日川駅は、他の駅とは異なる独特の出発案内表示が特徴です。志度方面からの電車が直前の潟元駅を発車すると、1番乗り場の駅名表示が点灯し「次の電車は潟元を発車しました」と知らせてくれます。同様に、瓦町方面からの電車が沖松島駅を発車した際には、2番乗り場で「次の電車は沖松島を発車しました」と表示されます。駅名部分のみが光るシンプルな構造ですが、乗客にとって非常に分かりやすい案内システムと言えるでしょう。

アクセスと周辺環境

駅周辺は住宅地が広がり、国道11号線は駅舎から離れた位置に走っています。駅名になっている春日川へは、国道11号線に出る必要があり、線路沿いの近道は私有地のため通行できません。そのため、車でのアクセスは少し不便です。しかし、周辺には高松パブリックゴルフクラブの駐車場や、高松市立木太北部小学校、ネッツトヨタ香川本店、香川県動物管理指導所、春日川バス停、ホテルルートイン高松屋島など、生活に密着した施設が点在しています。

歴史

春日川駅の歴史は古く、1911年11月18日に東讃電気軌道の駅として開業しました。その後、1916年12月25日に四国水力電気、1942年4月30日に讃岐電鉄と、幾度かの会社合併を経て、1943年11月1日には高松琴平電気鉄道志度線の駅となりました。長い歴史の中で、地域住民の足として、ひっそりと、しかし確実に役割を果たしてきた駅なのです。

利用状況

一日平均の乗降客数は、公開されている情報からは確認できませんでした。しかし、周辺環境から判断すると、地域住民の利用が中心となっていると考えられます。

隣の駅

まとめ

春日川駅は、近代的な設備こそありませんが、歴史と地域に密着した、温かみのある駅です。利用者にとって分かりやすい出発案内表示や、周辺環境との調和など、独自の工夫が凝らされています。高松琴平電気鉄道志度線沿線を訪れた際には、ぜひ一度足を運んで、その静かな佇まいを感じてみてください。

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