春雨や雷蔵 (4代目)

四代目 春雨や 雷蔵

四代目 春雨や 雷蔵（はるさめや らいぞう）は、1951年1月27日に東京都葛飾区に生まれた日本の落語家である。本名は山田 良平。公益社団法人落語芸術協会に所属しており、高座に上がる際の出囃子には「本調子かっこ」を使用している。

芸歴

落語家としてのキャリアは、1968年4月に八代目雷門助六師匠の門を叩いたことから始まる。入門時の前座名は「助三」と名乗った。修行を積み、1972年6月には二ツ目に昇進。その後も研鑽を続け、1982年4月に真打へ昇進すると同時に、四代目春雨や雷蔵を襲名した。この名跡は、江戸時代から続く由緒あるものである。

落語のスタイル

雷蔵は、江戸落語の伝統的な演目である古典落語を得意とする一方で、五代目古今亭今輔が創作した新作落語も演じる。古典と新作の両方を手がけることで、幅広い演目を披露し、観客を魅了している。

受賞歴

その実力は、数々の受賞によっても証明されている。主な受賞歴は以下の通りである。

1980年：第9回 NHK新人落語コンクールにて最優秀賞を受賞。
1991年：国立演芸場花形演芸大賞において、第11回大賞を受賞。
* 1999年：文化庁芸術祭にて優秀賞を受賞。

これらの受賞は、落語家としての表現力や技術が高く評価された証であり、その後の活動の大きな推進力となった。

門下

現在、雷蔵の門下からは次代を担う落語家が育っている。真打としては雲龍亭雨花がいるほか、二ツ目には春雨や晴太がいる。また、春雨や落雷という名乗る人物もいるが、彼はフリーの真打であり、落語芸術協会には所属せず、あくまで「春雨や一門」内での真打を称しているという特殊な関係性にある。

かつては春雨や雷太という弟子もいたが、彼は後に桂伸治師匠の門下へ移籍している。

四代目春雨や雷蔵は、長年のキャリアを通じて、古典落語の継承と新作落語への挑戦を続け、日本の話芸文化に貢献している落語家である。

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