春風 (2代神風型駆逐艦)

駆逐艦 春風

概要

春風（はるかぜ）は、日本海軍の駆逐艦で、神風型駆逐艦の3番艦です。建造は1921年に始まり、1935年には第四艦隊事件に巻き込まれ損傷しましたが、その後も多くの重要な任務に従事しました。

建造の経緯

春風の建造は舞鶴工作部で行われ、1922年に起工します。1923年には進水し、同年末には正式に竣工を迎えました。命名は当初「第五駆逐艦」とされ、その後「春風」と改名されました。これは、初代「春風」にも名付けられた艦名の歴史を踏襲したものです。

太平洋戦争前の活動

春風は大湊要港部に配属され、北方への哨戒や警備に従事しました。1937年からは南支方面の要所での警備任務を行い、南寧攻略戦にも参加します。特に、他の姉妹艦と共に、多くの艦長や艦隊指揮官が交代しながらも、任務を遂行しました。

太平洋戦争の緒戦

太平洋戦争が始まると、春風はフィリピン攻略部隊に所属し多くの作戦に携わります。特にアパリ上陸作戦やリンガエン湾上陸作戦では、艦隊の主力として活躍しました。1942年のバタビア沖海戦では、連合軍の巡洋艦を撃沈することに寄与しました。

後半の任務と艦の運命

1944年には、春風は「マタ30船団」の旗艦として、護衛任務に就きます。そこでは、アメリカの潜水艦との接触があり、艦尾を撃沈されながらも無事に帰還します。しかし、1945年に入ると艦は除籍され、その後は防波堤として利用されることになります。

その運命は1948年にアイオン台風の影響で破壊され、その後解体されました。

軍艦名の継承

春風の名は、後の海上自衛隊の初の国産護衛艦「はるかぜ」が引き継ぎました。この船名に込められた歴史や伝統は、今日の海上防衛力の象徴とも言えます。

まとめ

春風は、その艦歴を通して多くの戦闘や任務に従事し、戦後の日本海軍・海上自衛隊にも影響を与えました。艦名の歴史は、日本の海軍史に刻まれ、長く語り継がれることとなるでしょう。

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