時の河を越えて

「時の河を越えて」について

「時の河を越えて」は、1987年5月7日に発売されたうしろ髪ひかれ隊のデビューシングルです。このシングルは、キャニオン・レコード（現在のポニーキャニオン）が発売元であり、当時の音楽シーンにおいて重要な位置を占める作品となっています。

このユニットは、おニャン子クラブの元メンバーである工藤静香（会員番号38番）、生稲晃子（会員番号40番）、斉藤満喜子（会員番号42番）が組んだもので、解散した「うしろゆびさされ組」の流れを引き継ぐ形で活動を開始しました。「時の河を越えて」は、CX系列のテレビアニメ『ハイスクール!奇面組』のオープニングおよびエンディングテーマとしても使用され、多くのファンに親しまれました。

さらに、1988年3月10日には、同楽曲とそのもう一つの曲を収録したVHS『Made in Hawaii』も発売され、ハワイで撮影されたプロモーションビデオが魅力を増しました。この映像作品では、メンバーの日常が垣間見える貴重な内容が楽しめます。また、テレビで放送される際のソロパートは、レコード版とは異なるアレンジが施されており、特に工藤静香のパートが多くなっている点が特徴です。このテレビ版のスタイルは、後のアルバムに収録される楽曲にも影響を与えました。

工藤静香は1999年に行ったコンサートツアーにおいても「時の河を越えて」をセットリストに盛り込んでおり、ファンにとって特別な楽曲となっています。この公演は、NHKホールでのライブを収録したDVD『工藤静香 Full of Love Concert Tour 1999』として、1999年9月17日にリリースされ、その後も2007年には20周年を記念したDVD-BOX『Shizuka Kudo THE LIVE DVD COMPLETE BOX』に収録されました。

シングルには、全作詞を秋元康、作曲・編曲を後藤次利が担当した楽曲が二曲含まれています。曲名は「時の河を越えて」と「うしろ髪ひかれたい」で、それぞれにアレンジやリミックスを施したバージョンがアルバム『うしろ髪ひかれ隊』に収録されています。特に「時の河を越えて」は、アニメのオープニングテーマとして親しまれる一方で、ローソンのCMソングとしても使用されました。

また、「時の河を越えて」は、今なお幅広い世代に影響を与えており、テレビアニメ『かみちゅ!』の第8回（DVD版では第9話）のサブタイトルにもその名が見られるなど、文化的な影響が色濃く残っていることが伺えます。このように、「時の河を越えて」は、音楽だけでなく、視覚メディアとの関わりを通じても多くの人々に愛され続けています。

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