時津風 (相撲)

時津風（ときつかぜ）は、日本相撲協会に存在する年寄名跡の一つです。その起源は大坂相撲に遡り、東西相撲が合併する際に日本相撲協会へと引き継がれました。初代から11代までは大坂相撲の名跡として歴史を刻んでいます。

特筆すべきは、第12代時津風です。戦後間もない頃に引退した名横綱・双葉山定次がこの名跡を襲名しました。大坂相撲時代の第11代時津風は素行不良で悪名が高かったため、当初、双葉山が時津風を名乗ることには反対の声も上がりました。しかし、双葉山は時津風の名跡を継承し、その後、時津風一門は角界でも有数の名門へと発展を遂げました。第12代と第14代は、日本相撲協会の理事長という要職を務めています。

しかし、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。第12代時津風は、璽光尊事件に関与し逮捕されるという不祥事を起こしました。さらに、第15代時津風は、力士暴行死事件を引き起こし、逮捕・解雇という処分を受けました。また、第16代時津風も不祥事を理由に日本相撲協会から退職勧告を受け、角界を去るという事態に陥りました。

このように、時津風の名跡は、名門としての輝かしい側面と、度重なる不祥事という負の側面を併せ持っており、波乱に満ちた歴史を歩んでいると言えるでしょう。

時津風の代々

太字の「◯代目」は部屋持ち親方です。

脚注

関連項目
* 時津風部屋

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