時野谷常三郎

時野谷 常三郎

基本情報

時野谷常三郎（ときのや つねさぶろう）は、1881年12月27日に生まれ、1942年12月21日に亡くなった日本の歴史学者です。彼は特にヨーロッパの政治外交史を専門としていました。

来歴

茨城県で生まれた彼は、1907年に東京帝国大学文科大学史学科を卒業し、その後、陸軍教授に任命されました。陸軍中央幼年学校に赴任し、若い学生たちに歴史学を教えることになりました。彼の教育者としてのキャリアは、その後も続き、1919年には奈良女子高等師範学校（現在の奈良女子大学）の教授に就任しました。さらに1923年には大阪高等学校の教授も兼任し、1925年には京都帝国大学の助教授に昇進しました。そして1933年には同大学で教授に昇進し、「普墺戦役ニ関スルビスマルクノ外交」という論文で文学博士の学位を取得しました。

栄典

時野谷は、職業上の成績に対して複数の位階を授与されています。例えば、1907年には従七位、1912年には正七位、1917年には従六位、1919年に正六位、1922年に従五位、1930年に従四位、1937年に正四位、そして1942年には従三位を受けました。また、勲章としても1930年に勲四等瑞宝章を授与され、1936年には勲三等瑞宝章、1940年には紀元二千六百年祝典記念章を受けています。

著作

時野谷の業績は多岐にわたり、数多くの著書を残しています。主な著作には、1914年に出版された『戦争と講和の歴史』や同年の『バルカンの風雲』、1921年の『最近世界史の大観』などがあります。さらに、1922年にリリースされた『日本文化史 第12巻 明治時代』や、1930年に発行された『欧洲史蹟観』、同じく1930年の『大日本史講座 明治時代史』なども彼の重要な著作です。また、1932年には『西洋史講座[16]史籍解題』を大類伸と共に執筆し、1933年には『現代史学大系 第14巻 現代の世界史』を出版しました。最後に、彼の名は1945年に発表された『ビスマルクの外交』でも知られています。

時野谷常三郎は、近代日本の歴史学研究において重要な役割を果たし、その成果は後世にわたって評価されています。彼の研究や著作は、政治の変遷や国際関係の理解に寄与しており、歴史学の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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