智頭駅

智頭駅

智頭駅（ちずえき）は、鳥取県八頭郡智頭町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）及び智頭急行の駅である。この駅は「智頭」と名が付いているが、地元の町名は「ちづ」と表記されている。

乗り入れ路線

智頭駅には、JR西日本の因美線と智頭急行の智頭線が接続しており、乗り換えのための重要なポイントとなっている。特に、智頭線は当駅が終点であるため、ここからはすべての特急列車と一部の普通列車がJR因美線で鳥取方面への直通運転を行っている。

歴史

智頭駅は1923年（大正12年）6月5日に開業し、当初は因美線の終着駅であった。1928年には因美南線が開業し、因美線は因美北線に改称され、さらに1932年には美作河井駅まで路線が延伸され、鳥取駅と津山駅間が全通した。この結果、智頭駅は因美線の一部となり、1987年には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となった。その後、1994年には智頭急行の新たな駅も設置され、乗り換え所としての役割が強化されている。駅は2023年には開業100周年を迎え、記念入場券が販売され、式典も催された。

駅構造

智頭駅は地上駅であり、JR因美線は単式・島式の2面3線を持ち、智頭急行の智頭線は頭端式の1面2線を有している。駅舎は両社で別々に設置されており、構内ではそれらがつながっている。どちらの駅舎も有人で、JRの部分は直営駅である。ホーム間のアクセスは跨線橋を利用して行われる。ホームの配置は、JRのホームが1～3番のりば、智頭急行のホームが2～1番線という形式であり、智頭急行の乗り場は1番線側に位置している。

のりばと利用状況

JR因美線の各のりばについて、1番のりばは鳥取方面からのみ進入し、智頭線を含む3方向に出発可能である。2番のりばは津山方面からの進入と鳥取方面への出発、3番のりばは智頭線を含めた3方向に対応する。智頭急行の1・2番線は頭端式であり、特に上郡方面からの折り返し列車に対応している。また、智頭線とJR線を直通する列車はすべて、JRのホームから発着する形になっている。

駅構内の施設

智頭駅には、JRと智頭急行それぞれの窓口が設置されており、利用者は必要な手続きが行える。特に観光客やビジネス利用者に便利な施設として、みどりの窓口も存在する。

駅周辺のアクセス

駅の南側には、「智頭駅前」のバス停があり、日ノ丸自動車の路線が利用できる。また、智頭町内各方面への移動に便利な乗合タクシーも運行されている。智頭駅は地域の交通の要所として、アクセス面でも重要な役割を果たしている。

智頭駅は、古くからの歴史を持つ駅でありながら、現代の交通ニーズにも対応した多機能な駅である。乗換えの利便性や周辺の交通機関も含め、多くの利用者にとって欠かせない存在となっている。

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