暁嵐の滝

暁嵐の滝

暁嵐の滝（ぎょうらんのたき）は、大分県佐伯市上浦に位置する、落差約15mの滝です。この滝の最大の特徴は、海に非常に近い場所に位置していることで、リアス式海岸という地形ならではの珍しい景観を作り出しています。全国的にも、このように海のすぐ近くに存在する滝は非常に稀です。

伝説と自然

この滝には、興味深い伝説が残されています。それは、村人がカッパと相撲を取り、負けたカッパが滝の主である大ウナギと大カニを退治したというものです。この伝説にちなんで、滝の近くにはカッパの像が建てられています。夏になると、滝壺の下流が河川プールとして開放され、多くの人々が水遊びを楽しむことができます。

滝の周囲は、高さ約50mの断崖絶壁に囲まれており、この崖の上には、ヒトツバ、イワカンスゲ、タマシダ、マツバラン、イワヒバ、セッコクなど、多様な植物が生息しています。これらの植物群落は「暁嵐の滝岩上植物群落」として、1982年（昭和57年）3月30日に大分県の天然記念物に指定されました。これは、この地域の自然環境の豊かさを示す重要な証拠となっています。

暁嵐公園

滝の周辺は暁嵐公園（面積約1.5ha）として整備されており、訪れる人々にとって快適な空間となっています。公園内には、滝の周囲を巡る長さ約1kmの遊歩道が設けられており、散策を楽しみながら自然を満喫できます。遊歩道の途中には展望台があり、そこからは夫婦岩で有名な豊後二見ヶ浦や、佐伯湾の美しいリアス式海岸を一望することができます。公園の入り口には、樹齢400年以上のアコウの樹がそびえ立ち、岩に気根を張り巡らせた姿は圧巻です。また、公園内には瀧三柱神社が鎮座しており、静かで神聖な雰囲気を醸し出しています。

アクセス

暁嵐の滝及び公園へのアクセスは非常に便利で、JR九州の日豊本線浅海井駅（あざむいえき）から徒歩約10分という近さです。このため、公共交通機関を利用して気軽に訪れることができます。

まとめ

暁嵐の滝は、その珍しい立地、豊かな自然、そして興味深い伝説が調和した魅力的な観光地です。大分県を訪れる際には、ぜひこの美しい滝とその周辺の自然公園を訪れて、その魅力を体験してみてください。リアス式海岸の絶景を背景に、自然と歴史、そして伝説が織りなす独特の雰囲気を楽しむことができるでしょう。

外部リンク

webぷらざ 日の出スポット～豊後二見ヶ浦／暁嵐公園～

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