書簡集 10th ANNIVERSARY 八夜連続コンサート"時の流れに"ライヴ

書簡集 10th ANNIVERSARY 八夜連続コンサート“時の流れに”ライヴ

さだまさしが1984年にリリースしたこのライブアルバムは、彼のキャリアを振り返る貴重な記録です。特に「10周年」を祝う特別なコンサートから厳選された楽曲が収められており、ファンにはたまらない内容となっています。

このアルバムは、1983年に開催された「10th ANNIVERSARY 八夜連続コンサート」における演奏の中から、選りすぐりの楽曲で構成されています。コンサートは大阪のフェスティバルホールを始め、愛知県と東京で計八夜にわたり行われ、さだまさしの豊かな音楽キャリアと共に、多くの観客の心を掴みました。

演奏されたコンサート

コンサートは1983年10月7日から12月28日までの間に行われ、それぞれの日程において異なる楽曲が披露されました。パフォーマンスの舞台は、大阪のフェスティバルホール、愛知厚生年金会館、名古屋市民会館、東京の厚生年金会館、普門館、昭和女子大学人見記念講堂など、多岐にわたります。

特に、1983年10月7日の大阪公演では、代表曲「無縁坂」や「19才」などが演奏され、初日の興奮が今なお色褪せることはありません。それに続く公演でも、多くのファンが彼の新たな側面を発見し、感動を共有しました。

アルバム構成と収録曲

アルバムには10枚のディスクが収められており、各ディスクでは多数の楽曲が収録されています。たとえば、DISC 1には「無縁坂」や「笑顔同封」、パート2には「フレディもしくは三教街～ロシア租界にて～」が含まれており、特に「残像」や「精霊流し」など、さだまさしの音楽の深みと幅広さを感じさせる楽曲が揃っています。

また、アルバムをCD化する際、各ディスクはバラ売りされ、ファンは好きなトラックのみを選ぶことも可能になりました。これにより、新旧のファンがさだまさしの音楽を楽しむことができるようになっています。

バックバンドとトーク

当時のバックバンド「ふりーばる～ん」のリーダーであった福田幾太郎が、不幸にも交通事故で亡くなったことで、コンサートの一部は急遽立山健彦が担当することになりました。これはさだまさしの音楽に対する献身が試される出来事でもあり、その背景がトーク集『時の流れに〈噺歌集Ⅲ〉』に詳しく述べられています。

まとめ

『書簡集 10th ANNIVERSARY 八夜連続コンサート“時の流れに”ライヴ』は、短い期間の中でさだまさしが与えた影響と、その音楽の魅力を充分に感じさせる傑作です。彼のキャリアだけでなく、その精神的な旅をも追体験することができるこのアルバムは、音楽ファンにとって永久の宝物です。さて、あなたも是非、彼の音楽の世界に触れて楽しんでみてください。

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