曼陀トンネル

曼陀トンネルの歴史と概要

曼陀トンネル（まんだトンネル）は、香川県観音寺市大野原町と徳島県三好市池田町を結ぶ、香川県道・徳島県道8号観音寺佐野線上に位置するトンネルです。このトンネルは、全長414.5メートル、車道幅員は6.0メートルとなっています。

竣工と供用開始

このトンネルの工事は、1962年（昭和37年）4月に始まり、熊谷組によって請け負われ、金額は2億4,211万7,000円でした。翌年の1963年（昭和38年）9月には建設が完了し、12月6日には供用が開始されました。最初は有料道路として運営されていましたが、経営の厳しさから、香川県と徳島県に譲渡されることとなります。

1973年（昭和48年）3月31日には、徳島県側の2.0キロメートルが廃止され、無償で徳島県に譲渡されました。さらに1975年（昭和50年）3月31日には香川県側の0.5キロメートルも4億2,100万円で譲渡され、これにより全区間が無料開放されました。こうして、地域住民と旅行者にとって重要な交通路として位置づけられることとなりました。

名称の由来

「曼陀」という名称は、曼荼羅に由来しています。この名称は、屋島の戦い後に平家一門がこの峠を越えて避難し、一族の供養のために曼荼羅の供養を行ったことから名付けられたとされています。

トンネル周辺の情報

曼陀トンネルの北側入り口（香川県側）の近くには、舗装された林道の入口があります。この林道は雲辺寺へのアクセスに利用される近道となっており、多くの訪問者に重宝されています。

トンネルを通過することにより、観音寺市と徳島県の三好市を効率良く行き来することができ、両県間の交通の要所としての役割を果たしています。また、トンネル上部には曼陀峠が存在し、地域の歴史や文化にも深く根ざしていることが伺えます。

まとめ

曼陀トンネルは、その歴史的背景から交通・文化の融合を象徴する存在と言えるでしょう。観光客や地元住民にとって便利なアクセスを提供しているこのトンネルは、香川県と徳島県間の重要なトンネルとして、今後も人々に利用され続けることでしょう。

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