曽根史朗

曽根史朗：昭和歌謡を彩った名歌手

曽根史朗（そね しろう）は、1930年生まれの日本の歌手であり、その歌声は昭和の歌謡界を彩りました。特に『若いお巡りさん』は、彼の代表曲として広く親しまれています。

デビューから大ヒットへ

曽根史朗は、1947年に作曲家の江口夜詩に師事し、音楽の道を歩み始めました。1953年には文化放送の「東京歌謡列車」でプリンス東京に選ばれ、その才能を披露。そして1954年、ポリドールから『雪之丞変化の唄』で歌手デビューを果たします。

1955年にはビクターレコードに移籍し、翌1956年にリリースした『若いお巡りさん』が歴史的な大ヒットを記録しました。この曲は、曽根史朗を一躍スターダムに押し上げ、同年にはNHK紅白歌合戦に初出場。その後も4回連続で出場を果たすなど、人気歌手としての地位を確立しました。

円熟期と現在

2008年には、長年の音楽活動が評価され、第50回日本レコード大賞で功労賞を受賞しました。卒寿を迎えた現在も、現役歌手として精力的に活動を続けており、その歌声は多くのファンを魅了し続けています。

代表曲『若いお巡りさん』

『若いお巡りさん』は、作詞を井田誠一、作曲を利根一郎が手掛けた楽曲で、1956年4月に発売されました。この曲は、第7回NHK紅白歌合戦でも歌唱され、曽根史朗の代表曲として広く知られています。高尾山薬王院境内には、この曲の歌碑が建立されています。

多彩な活動

曽根史朗は、歌手活動だけでなく、映画にも出演しています。1956年には、自身も出演する映画『若いお巡りさん』が公開されました。また、数多くのテレビ番組にも出演し、その歌声と明るい人柄で視聴者を楽しませています。

主なディスコグラフィー

「雪之上変化の唄」(1954)
「花のロマンス航路」(1955)
「若い職長さん」(1955)
「雨とひとり者」(1955)
「天城悲歌」(1956)
「夕焼け地蔵さん」(1956)
「若いお巡りさん」(1956)
「若いサラリーマン」(1957)
「ジョッキで乾杯」(1957)
「帰る故郷もない俺さ」(1957)
「マドロス兄弟」(with 三浦洸一。1955)
「淡路の千鳥」(1955)
「看板娘の花子さん」(1957)
「白いジープのパトロール」(1958)
「初めての出航」(1958)
「ギッチラ舟唄」(1959)
「僕の東京地図」(1959)
「離れ小島のお巡りさん」(with ブラック・キャッツ。1960)
「赤胴鈴之助」(with ビクター児童合唱団。1957)
「鳴門秘帖の唄」

主な映画出演

陽気な天国（1955年、日活）
若いお巡りさん（1956年、日活）
白いジープのパトロール（1958年、大映）

主なテレビ番組出演

金曜メガTV「私の心の歌 思い出のヒットパレードPART2」（フジテレビ、1997年）
「巣鴨バラエティ座」（TOKYO MX、2007年）
「思い出の歌全58曲 懐かしの昭和メロディ」（テレビ東京、2009年）
「NHK歌謡コンサート」（NHK総合、2009年）
「懐かしの昭和メロディ」（テレビ東京、2011年）
「木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜」（テレビ東京、2012年）
「第45回年忘れにっぽんの歌」（テレビ東京、2012年）
* 「第46回年忘れにっぽんの歌」（テレビ東京、2013年）

曽根史朗は、昭和歌謡の歴史に名を刻む、偉大な歌手の一人です。

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