月夜野バイパス

月夜野バイパス：群馬県を結ぶ動脈

月夜野バイパスは、群馬県沼田市井土上町から利根郡みなかみ町羽場に至る、国道17号のバイパスです。一部区間は国道291号と重複しています。

建設の背景と目的

このバイパスは、月夜野町中心部の交通渋滞緩和と、関越自動車道月夜野インターチェンジへのアクセス向上を主な目的として建設されました。周辺は利根川や赤谷川が流れ、河岸段丘が発達した地形のため、橋梁構造が多く採用されています。

ルートの変遷

バイパスの開通に伴い、旧道の一部は群馬県道61号沼田水上線および群馬県道273号後閑羽場線に変更されました。また、沼田バイパスとの接続に伴い、一部区間の国道17号指定が解除され、国道120号および国道291号との重複区間が変更されています。現在は、政所河原交差点から上津大原交差点の間が国道17号と国道291号の重複区間となっています。

路線データ

起点：群馬県沼田市井土上町字内川原（井土上町交差点）
終点：群馬県利根郡新治村字羽場（押出交差点）
延長：5.6km
規格：第3種第2級
設計速度：60km/h
幅員：
総幅員：10.000m（暫定）、20.000m（完成）
車線幅員：3.500m
歩道：2.000m
車線数：暫定2車線
最小曲率半径：150m
最急縦断勾配：6.0%
横断勾配：2.0%

歴史

1972年度：調査開始
1973年度4月：ルート決定
1979年度：用地・工事着手
1985年9月30日：全線暫定2車線で開通
1985年10月2日：関越自動車道が全線開通し、月夜野インターチェンジ供用開始
1999年12月3日：沼田バイパスが全線暫定2車線で開通し、起点側で接続

主な橋梁

バイパスには、利根川を渡る月夜野大橋をはじめ、数多くの橋梁が架かっています。

月夜野大橋：利根川を渡る全長431.9mの橋梁。P&Z工法が採用され、土木学会田中賞を受賞しています。小川島橋（全長150.0m）と連続しています。
湯舟橋：全長105.0m、幅員21.8mのPC2径間連続箱桁Tラーメン橋。ディビダーク工法により建設されました。急な縦断勾配と平面曲線が特徴です。
名胡桃橋：全長195.2mの鋼3径間連続上路トラス橋。円曲線が用いられています。
三後沢橋：PC箱桁Tラーメン橋。
赤谷川大橋：赤谷川を渡る全長323.0mの鋼3径間連続箱桁橋2連。

通過する自治体

群馬県
沼田市
利根郡みなかみ町

周辺道路との接続

沼田バイパス（前橋・東京方面）

月夜野バイパスは、地域の交通網において重要な役割を果たしており、観光や物流の円滑化に貢献しています。

関連情報

* 国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所 - 事業主体・道路管理者

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