有斐閣アルマは、株式会社
有斐閣が発行する大学生向けの
教科書シリーズです。1995年に創刊され、以来、多くの大学で教材として採用されています。
シリーズの特徴
有斐閣によると、シリーズ名の「アルマ」は
ラテン語に由来し、「コンパクトさ」と「分かりやすさ」を重視して編集されています。法律学、
経済学を中心に、人文社会科学の幅広い領域をカバーしており、一部のタイトルでは多色刷りが採用され、より理解を深められるように工夫されています。
レベル分け
有斐閣アルマは、学習者のレベルに合わせて以下の4つのグループに分けられています。表紙マークの色で区別されており、レベルは平易なものから応用的なものの順に並んでいます。
Interest(表紙マーク:赤):入門レベル
Basic(表紙マーク:緑):基礎レベル
Specialized(表紙マーク:オレンジ):専門レベル
Advanced(表紙マーク:青):発展レベル
これらのレベル分けにより、学習者は自身の理解度や目的に合わせて適切な
教科書を選択することができます。
現在の状況
有斐閣ストゥディアという新たなシリーズが刊行された後も、
有斐閣アルマは新タイトルが追加され続けています。現在でも、
有斐閣発行の
教科書売上げ上位を占めるなど、大学生向け
教科書の中核を担うシリーズとして重要な役割を果たしています。
関連シリーズ
有斐閣には、
有斐閣アルマ以外にも大学生向けの
教科書シリーズがあります。ここでは、
有斐閣Sシリーズと
有斐閣ストゥディアについて解説します。
有斐閣アルマに先立ち、1980年代後半から刊行が開始されたのが
有斐閣Sシリーズです。
有斐閣アルマと同じく
四六判で、分かりやすさを追求したスタンダードテキストを目指して編集されています。現在でも、主に法律系の科目のテキストを中心に改訂が行われています。
2013年12月に刊行が開始された、
有斐閣の新しい大学生向け
教科書シリーズです。アルマと同様にシリーズ名は
ラテン語に由来しますが、判型がA5判に変更されています。
有斐閣によると、課題解決的な学習や高大接続を意識して編集されているのが特徴です。
カバーの色による分類
有斐閣ストゥディアでは、カバーの色が科目系統によって分けられており、以下のようになっています。
法律学系(カバー色:紫)
政治学系(カバー色:青)
経済学系(カバー色:水色)
経営学系(カバー色:黄)
社会学系(カバー色:黄緑)
社会福祉学系(カバー色:緑)
心理学系(カバー色:ピンク)
教育学系(カバー色:オレンジ)
* 教養系(カバー色:赤)
これらの色分けにより、学習者は科目系統を区別しやすくなっています。