有明 (初春型駆逐艦)

有明（ありあけ）

有明（ありあけ）は、日本海軍の駆逐艦で、初春型駆逐艦の5番艦に該当する艦艇です。この艦名は、日本海軍の艦船名として1905年に竣工した春雨型駆逐艦「有明」に続くもので、これにより2代目の有明として知られています。

概要

有明は、神戸の川崎造船所で建造され、1935年の3月25日に竣工しました。当初は初春型として分類されていましたが、後の時期には有明型駆逐艦に類別されたこともありました。太平洋戦争の開戦時には、第一水雷戦隊隷下の第27駆逐隊に属し、夕暮、白露、時雨と共に編成されていました。

戦争勃発後の1942年には、アンボンやケンダリへの攻略作戦を支援し、5月には珊瑚海海戦に参加、続けてミッドウェー作戦にも従事しました。戦局が厳しくなる中で、有明は1943年の1月から2月にかけて佐世保にて修理を受け、その後は日本本土からトラック泊地、ラバウル間での護衛任務に従事しました。その後、1943年7月にはニューブリテン島のツルブへ向かう輸送作戦を行い、空襲により有明は沈没することとなりました。

艦歴

有明は、1932年12月10日に第63号駆逐艦に艦名が与えられ、初春型駆逐艦に類別されていました。魚雷発射管の搭載に関しては、当初の計画が変更されており、最初の艦艇は三連装を採用しましたが、その後四連装とする方針に変更されました。有明は1933年1月に起工され、設計変更や改修を経て、1935年に竣工を迎えました。

1941年12月の太平洋戦争開戦時には、部隊の中核として数々の作戦に participaciónし、南方部隊としての役割も果たしました。これにより、初春型駆逐艦の一隻として、多くの重要な作戦に従事することになりました。

さらに、1942年に行われたガダルカナル島の戦いにも関わり、増援部隊の一翼を担いました。艦長以下、乗員は数々の厳しい状況に立ち向かい、その中で有明の艦籍や戦歴にも多くの逸話が刻まれました。

沈没

しかし、1943年7月28日、ニューブリテン島のツルブへ向かう途中に、タンカーとの合同作戦中に敵の空襲を受け、被弾して沈没しました。この戦闘において、有明の乗員の多くは救助を受けることができましたが、一部の乗員が戦死または行方不明となり、辛い帰結を迎えました。

有明はその後、艦籍から除去され、艦名は海上自衛隊の護衛艦に引き継がれることとなります。こうして、有明はその活躍と苦難の歴史を持ち続け、海軍の一つのアイコンとしての役割を果たし続けています。

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