有明体操競技場

有明体操競技場とその後の活用

有明体操競技場は、東京都江東区有明に位置する競技施設で、2020年東京オリンピックに向けて建設されました。2019年10月に完成し、同月29日には報道関係者に内部が公開され、正式にお披露目されました。この施設は約205億円という多額の費用をかけて整備され、東京五輪に必要とされる体操競技の会場として機能しました。

施設の特徴

有明体操競技場は地上3階建てで、建築面積は2万1261平方メートル、延べ床面積は3万9194平方メートルとなっています。特に注目されるのは、この施設に使用された木材の量で、東京オリンピック関連の競技施設としては最大規模の2300立方メートルのカラマツやスギが使われています。

観客席は約1万2000席を設けており、その中には車いす用の135席も含まれています。オリンピックとパラリンピックでは、体操競技のほかにボッチャもこの場で行われました。大会終了後、施設は恒設に準じた仮設施設としての役割を持つことになり、東京都が設置を引き取ることとなりました。

競技会後の利用

2022年8月、東京国際展示場を運営する東京ビッグサイトが有明体操競技場を改修し、「有明展示場」としての運営を行うことが決定されました。この新しい施設は、愛称として「有明GYM-EX（有明ジメックス）」を名づけられ、約36,500平方メートルの敷地面積を持ち、展示面積は約9,400平方メートルです。事務室や会議室も整備され、多目的に利用できる設計となっています。

2023年5月18日には、施設が全面的に開業し、主に展示会やEスポーツ大会が行われる場として利用されています。これにより、元々オリンピックのために造られた競技場が地域の活性化や文化交流の場に生まれ変わりました。今後もこの施設がどのように活用されていくのか、注目が集まります。

まとめ

有明体操競技場の完成からの経緯やその後の利用状況を見ると、オリンピックという国際的なイベントを契機に新たな価値が生まれ、地域に貢献する施設へと進化していることがわかります。今後のさらなる発展に期待が寄せられています。

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