有村恒道

有村恒道（ありむら つねみち）は、1888年（明治21年）11月28日に鹿児島県で生まれ、1949年（昭和24年）5月2日に亡くなった大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍少将で、功三級を授与されています。

経歴

有村は、陸軍士官学校第23期と陸軍大学校第33期を卒業後、軍人としてのキャリアをスタートさせました。1935年（昭和10年）8月1日には陸軍歩兵大佐に進級すると同時に、関東軍司令部附となります。翌1936年（昭和11年）6月には、琿春駐屯歩兵隊長に就任しました。その後、1937年（昭和12年）11月には留守第2師団参謀へと転任しています。

1938年（昭和13年）7月15日には、陸軍少将に進級し、第2師団司令部附となります。同年9月17日には第21軍兵器部長に任命され、同年12月10日には歩兵第35旅団長（第21軍・第18師団）として日中戦争に出征しました。この戦争では、賓陽作戦や良口作戦などに参加しています。

1940年（昭和15年）12月1日に待命となり、同年12月28日には予備役に編入されましたが、1941年（昭和16年）8月1日には召集を受け、第2師団兵器部長に就任しました。1942年（昭和17年）7月1日には西部軍兵器部長に転じ、同年12月1日には馬来俘虜収容所長となります。その後、1944年（昭和19年）3月には西部軍司令部附となり、1945年（昭和20年）3月31日には海州陸軍兵事部長兼海州地区司令官に就任しました。

終戦後、有村はソ連に抑留され、ハバロフスク地方で亡くなりました。

参考文献

秦郁彦 編『日本陸海軍総合事典 第2版』東京大学出版会、2005年。ISBN 4130301357。
福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
* 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

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