Dr.モロー

Dr.モロー：独自の作風で魅せる漫画家・同人作家

Dr.モローは、神奈川県平塚市を拠点に活動する漫画家、同人作家です。2.5頭身のデフォルメされたキャラクターが特徴で、親しみやすい絵柄で多くのファンを魅了しています。

ニッチな市場で独自の存在感を確立

1980年代後半には少女漫画誌にも作品が掲載されたことがあるものの、その活動の主軸は男性誌やゲーム誌といったニッチな市場です。コミックマーケットカタログの穴埋め漫画を担当していることでも知られ、特に準備会スタッフであった岩田次夫氏をモデルにしたキャラクター「イワエモン」は、彼の代表的なキャラクターとして広く認知されています。また、準備会前代表の米沢嘉博氏の似顔絵が、しばしばDr.モローの作品と誤解されることがありますが、実際は吾妻ひでお氏の作品です。過去には「Dr.MONO」という偽物が出現したこともあります。

多彩な作品群

Dr.モローの作品は、テーブルトークRPGを題材にしたものから、日常を描いたエッセイ漫画、パロディ作品まで、非常に多岐にわたります。

賽の目繁盛記：テーブルトークRPGのリプレイ漫画で、ホビージャパンのコミックマスターに連載されていましたが、雑誌の休刊により打ち切りに。その後、同人誌として続きが発行され、最終的にはFOX出版より「賽の目繁盛記R」としてまとめられました。
RPG一代男/RPG一発男：テーブルトークRPGのヘビーゲーマー「栗手軽必斗」の過激なゲームプレイを描いた漫画。RPGマガジンやゲーマーズ・フィールド誌で連載され、単行本も発売されました。
Dr.モローのリッチな生活：絵日記漫画で、司書房のコミックドルフィンで長期連載された後、コミックガムに移籍して連載を継続。単行本はFOX出版から発売されましたが、後にワニブックスへ移籍。
盆暮れ進行!!ドルフィンマン：コミックドルフィンで「Dr.モローのリッチな生活」連載中に、コミケの時期に合わせて掲載された作品。ドルフィンマンが編集部に乱入するドタバタ劇が描かれています。ドルフィンマンのデザインは、作者が過去に手掛けた「共信マン」「戯画マン」とほぼ同じです。
やりたいほうだいフジえもん：「未来のほう」から来たフジえもんが、コミックガム編集や作家を相手に暴れまわる作品。
こんちこれまたえりある：笹本祐一のSF小説『ARIEL』のパロディ作品。アンソロジーコミック『エリアルコミック』に掲載されました。
フデ子伝説：コミックマーケットカタログの穴埋め漫画をまとめた同人誌。コミックマーケットにちなんだ言葉や準備会スタッフの名前が登場します。
魔法の編集者マジカル・ポロリくん：1990年から1993年にかけて花とゆめ増刊などに掲載された作品。単行本化はされていませんが、同人誌としてまとめられています。
魔法小学生マジカルはずれちゃん：コミック・ダンガン（ホビージャパン）にて配信された作品です。

この他にも、アニメ「キディ・グレイド」「キディ・ガーランド」「月詠」などでアイキャッチを担当するなど、幅広い分野で活躍しています。

人物像

自身のブログでは、父親が経営していた会社が2012年夏に倒産した経緯を4コマ漫画形式で綴っています。この出来事は、あくまでフィクションであるとされています。

Dr.モローは、その独特な世界観とユーモアセンスで、多くのファンを魅了し続けています。

外部リンク

Dr.モローのスクランブル日記 - 本人によるBlog。
Dr.モロー (@drm0r0) - X（旧Twitter）
Dr.モロー先生応援HP - 本人公認のファンサイト。
* Dr.モロー：公開作品 - マンガ図書館Z

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