服部駅 (岡山県)

服部駅

服部駅（はっとりえき）は、岡山県総社市北溝手に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）吉備線（桃太郎線）が停車する駅です。駅には「JR-U08」の駅番号が与えられています。この駅は、豊かな田園風景が広がる地域にあり、特に岡山県立大学の最寄り駅として、学生をはじめとする多くの利用者に親しまれています。

歴史

服部駅の歴史は、明治時代後期の1908年（明治41年）4月20日に始まります。当時は中国鉄道という私鉄によって運営されていた吉備線（現在の桃太郎線）において、足守駅と現在の東総社駅（当時は総社駅）の間に新たに設けられました。これにより、地域の交通網が一歩進展しました。

その後、太平洋戦争中の1944年（昭和19年）6月1日には、戦時体制下での鉄道網の整備という国の施策により、中国鉄道の鉄道路線が国有化されました。これに伴い、服部駅も国有鉄道（国鉄）吉備線の一員となります。

戦後、高度経済成長期に入ると、鉄道の役割や利用形態が変化します。1968年（昭和43年）10月1日には、国鉄の合理化の一環として、駅での荷物取り扱いが廃止されるとともに、駅員が配置されない無人駅となりました。

そして、国鉄が分割され民営化された1987年（昭和62年）4月1日からは、西日本旅客鉄道（JR西日本）に承継され、現在に至っています。

比較的新しい動きとしては、ICカード乗車券への対応があります。2007年（平成19年）7月18日には、ICOCA対応の簡易型自動改札機が設置され、同年9月1日よりJR西日本のICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。これにより、利用者の利便性が向上しました。

駅構造

服部駅は、列車が総社方面へ向かう際に進行方向に対して右側に位置する単式ホーム1面1線を有する地上駅（停留所）の構造をしています。ホームは線路の北側に配置されており、そのホームに隣接する形で駅舎が設けられています。利用客向けの設備としては、改札内に男女別の水洗式トイレが設置されており、これはホーム上の東総社駅寄りに位置しています。

この駅は現在、駅員の配置されない無人駅として運用されており、倉敷駅が管理業務を行っています。無人駅ではありますが、駅舎内には簡易型の自動改札機と自動券売機が設置されており、ICOCAをはじめとするICカード乗車券の利用が可能です。相互利用協定に基づき、PiTaPaなど、ICOCAの相互利用対象となっている主要なICカードも利用することができます。

利用状況

服部駅の利用状況については、近年における1日平均の乗車人員に関する統計データが公表されており、駅の利用者数の推移を把握することができます。

駅周辺

駅の周囲は、見渡す限りの田園風景が広がり、その中に集落や住宅が点在するといった日本の原風景を思わせるのどかな環境です。主要な施設としては、駅の東側に岡山県立大学があり、服部駅はこの大学の最寄り駅として機能しています。学生の通学拠点であるほか、地域住民の生活を支える駅としての役割も担っています。

また、駅の北側には岡山自動車道が高架で走っており、駅前からその姿を眺めることができます。駅前広場は簡素ながらも整備されており、利用者のために自転車置き場が設けられています。

駅周辺には、以下の施設や道路などがあります。

岡山県立大学
総社警察署 鬼ノ城交番
国道180号
国道429号
岡山県道192号服部停車場線

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

桃太郎線（吉備線）
足守駅 (JR-U07) - 服部駅 (JR-U08) - 東総社駅 (JR-U09)

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