朝日ケ丘町 (千葉市)

朝日ケ丘町（あさひがおかちょう）

千葉市花見川区に位置する朝日ケ丘町は、花見川区の西部に位置し、畑町、朝日ヶ丘、花園町、瑞穂といった地域に隣接しています。この地域の特徴として、その大部分が東京大学検見川総合運動場の敷地となっている点が挙げられます。

歴史

朝日ケ丘町の歴史は、東京大学検見川総合運動場の建設と深く関わっています。1938年から1940年頃にかけて、東京帝国大学運動会（当時）によって、京浜沿線や板橋など複数の候補地から選定され、この地に運動場が建設されることになりました。

戦前は、食糧難の時代であったことから、東京大学検見川厚生農場として利用され、主に乳製品などが生産されていました。戦後、都内での燃料事情が逼迫したため、1947年からは運動場周辺で推定埋蔵量1000万トンとされる泥炭開発が活発に行われました。この泥炭採掘の過程で、縄文時代の丸木舟などの貴重な遺物が発見され、後の大賀ハスの発掘へと繋がります。

1947年7月28日、泥炭の採掘現場から縄文時代の丸木舟が発見されたことは、この地域における古代の歴史を物語る重要な出来事でした。さらに、1951年3月には、今から約2000年前（弥生時代後期）のハスの実3粒が発掘されました。これらのハスの実のうち、1粒が植物学者の大賀一郎博士によって発芽に成功し、翌1952年7月18日には、ピンク色の大輪の花を咲かせ、「大賀ハス」と名付けられました。

現在の朝日ケ丘町

現在、朝日ケ丘町は、その大部分が東京大学検見川総合運動場の敷地となっており、運動施設が多く点在しています。また、大賀ハスの発掘碑や落合遺跡など、歴史的な史跡も残されており、過去の出来事を偲ぶことができます。

交通

朝日ケ丘町内には、以下の一般道路が通っています。

東大グラウンド通り
大賀ハス通り

施設

朝日ケ丘町内には、以下の施設があります。

東京大学検見川総合運動場
東大検見川第2グラウンド
東大検見川第3グラウンド
東大検見川第4グラウンド
東大検見川第5グラウンド
東京大学検見川総合運動場 テニスコート
大賀ハス発掘碑
落合遺跡

関連項目

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