朝日ビルディング

株式会社朝日ビルディング

株式会社朝日ビルディング（あさひビルディング）は、朝日新聞社の関連会社として、大阪市北区中之島に本社を構え、ビルディングの建設および運営を手がけています。この企業は、1929年に朝日新聞の創刊50年を祝うために設立され、当初は朝日新聞社屋の管理を目的としていました。それ以降、東京や横浜、大阪、神戸、福岡など日本の主要都市で多くのビルを建設してきました。特に神戸においては、1934年に渡辺節が設計した神戸証券取引所を元に建設された「神戸朝日ビル」が印象深い存在となっています。このビルは、映画劇場からオフィスビルへと転用され、依然として神戸のビジネスの中心地の一部です。

来歴

企業の歴史は、設立当初のビルディング管理に始まり、東京有楽町の朝日ビルの建設を契機に広がっていきました。その後、朝日新聞社の社屋や関連企業のビルを続々と手がけることとなります。中之島にあった新朝日ビルディングは、様々な音楽イベントが行われていた文化拠点でもありました。2009年には解体され、新たに高層ビル「中之島フェスティバルタワー」の建設が始まり、2012年には竣工しました。このタワーはフェスティバルホールも含む重要な文化施設となり、地域における新しいアイコンとしての役割を果たしています。

グループ会社

株式会社朝日ビルディングは、関西国際空港での機内食や免税店事業を手がける朝日エアポートサービス（略称AAS）や、大阪中之島美術館の運営を行うSPC大阪中之島ミュージアムなどのグループ会社を持っています。また、AASは日本航空との合弁会社でしたが、2006年に株式をすべて売却し、現在は資本関係がありません。

売上構成

2006年3月期のデータによると、株式会社朝日ビルディングの売上構成は不動産賃貸が75%、劇場・ホールが11%、ホテル事業が2%、その他が12%の割合で占めていました。この数字からも分かるように、彼らの事業は主に不動産賃貸に重きを置いています。

運営・管理するビル

現在、株式会社朝日ビルディングが運営および管理しているビルには、以下のようなものがあります：

• - さっぽろ創世スクエア（札幌市）
• - 朝日新聞東京本社ビル（東京都）
• - 東京銀座朝日ビル（東京都）
• - 横浜朝日会館（横浜市）
• - 中之島フェスティバルタワー（大阪市）
• - 福岡朝日ビル（福岡市）

これらのビルは、ビジネスの中心地や文化施設として地域に貢献しています。

解体されたビル

過去には、東京朝日ビルディングや新朝日ビルディング、広島朝日ビルディングなど多くのビルが解体され、現在新たな用途へと生まれ変わっています。これらの取り組みは、地域の発展に寄与し、その時代のニーズに応えた形で行われています。

まとめ

株式会社朝日ビルディングは、朝日新聞社の関連企業として、日本国内のさまざまな都市でビルディングの建設と運営を手がけ、地域の文化やビジネスの発展を支えています。

もう一度検索