朝比奈ゆり

朝比奈ゆり - 競技麻雀の新星

朝比奈ゆり（あさひな ゆり）は、1998年9月30日生まれの日本のプロ競技麻雀選手であり、日本プロ麻雀連盟に所属しています。彼女は東京都江戸川区小岩に生まれ育ちました。桜蔭中学校及び高等学校を卒業後、慶應義塾大学で哲学を学びつつ、文化的な感性を育んできました。

職業キャリアと麻雀との出逢い

大学を卒業した後、朝比奈はサイバーエージェントに入社し、同社のABEMA編成部に配属されました。ここで麻雀チャンネルの担当を任され、初めて麻雀の世界に足を踏み入れました。サイバーエージェントが運営する雀荘「オクタゴン」やネット麻雀で、彼女は実戦に参加しながらスキルを磨いていきます。さらに、プロ雀士を目指す大志を抱くようになり、日本プロ麻雀連盟が主催する勉強会に参加。その際、名手である藤島健二郎や滝沢和典から直接指導を受けました。この経験が彼女の運命を大きく変えるきっかけとなりました。

プロ雀士への道

周囲からの励ましも受け、朝比奈はプロテストを受験し、2023年に見事合格。翌2024年には第40期としてプロ雀士としてデビューします。このデビューからわずか1年の間に、彼女はリーグ戦や女流リーグ戦に参加し、さらにJPML WRCリーグにも挑戦しました。予選では23位で本大会進出を果たすと、決勝戦に進出。前年のチャンピオンである古橋崇志や他の強豪選手を相手に、4回戦でトップを取るなど素晴らしい成績を収め、プロデビュー初年度にしてWRCリーグの女流初優勝を成し遂げるという偉業を達成しました。

次なる挑戦と成功

また、朝比奈はその後すぐに行われた第9期桜蕾戦でも優勝し、2023年に開催される第4回リーチ麻雀世界選手権（世界麻雀）に出場する「Under29代表チーム」に選出されました。このチームでは、桑田憲汰や阿久津翔太、有賀利樹と共に戦います。彼女の活躍は業界内外で大きな注目を集めており、麻雀界の新たな星としての地位を確立しています。

プロ雀士としての生活

麻雀プロとしての道を歩みながら、朝比奈はフルタイムでサイバーエージェントに勤務し続けています。平日には対局がある際に有給を利用して活動しています。また、彼女は自らのキャリアをサポートするため、柔軟な働き方を実践しているのです。笑いが大好きな彼女は、卒業論文で「人を傷つけないお笑い」をテーマにしており、その背景には、コミュニケーションを大切にする彼女の姿勢が見て取れます。

代表選出と評価

朝比奈が世界麻雀の日本代表として選ばれたことについて、サイバーエージェントの藤田晋社長は、彼女がプロとして独自の道を歩み、僅か2年で2つのタイトルを獲得したことを高く評価しています。「麻雀の実力をもって選考した」という発言からも、彼女の才能と努力が認められていることが伺えます。

結論

朝比奈ゆりの活躍は、麻雀界のみならず、多くの人々に影響を与え続けています。彼女のこれからの成長と新たな挑戦に期待が寄せられており、さらなる功績を残すことが期待されます。

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