朝鮮学校閉鎖令

朝鮮学校閉鎖令とは

[朝鮮学校]]閉鎖令、またの名を朝鮮人学校閉鎖令は、1949年10月19日に日本において施行された法令です。この令は、第二次世界大戦後に在日朝鮮人によって設立された朝鮮学校に対して発令されました。実際には連合国軍最高司令官総司令部]の指示に基づくものであり、公式な法令ではなく、[[文部省の通達に従って各地方自治体が実施したものです。

経緯

1945年、第二次世界大戦の終結を受けて、日本国内に住む在日朝鮮人は、主に個人宅や工場の施設を借りて「国語講習所」と称される朝鮮語教育の場を設けました。これらの教育施設は、在日本朝鮮人連盟（通称：朝連）の活動によって次第に学校の体裁を整えられ、1946年以降、全国各地で朝鮮学校が設立されていきました。しかし、朝鮮半島の政治的な動向が悪化する中、GHQは日本政府に対して各種通達を出しました。

1948年1月24日付の通達では、在日朝鮮人が日本の公私立学校に通う義務があること、私立学校は認可が必要であること、義務教育機関内の各種学校は認められないことなどが示されました。これに基づき、地方自治体は朝鮮学校を閉鎖する措置を取りました。この措置に対して、朝鮮人側は強い反対運動を展開し、特に阪神地域では「阪神教育闘争」と呼ばれる暴動に発展しました。1949年10月、朝連が団体等規正令により解散した際、政府は中立系の白頭学院を除く全ての朝鮮学校を閉鎖しました。

閉鎖後の状況

朝鮮学校の閉鎖後、残された教育の場はさまざまな形態を持つようになりました。いくつかは公立学校に転換され、大阪市立西今里中学校や東京都立朝鮮人学校などの例が見られます。また、再び設立された学校も存在し、現在の大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高等学校などはその一例です。また、閉鎖された学校の一部は、公立学校の民族学級として機能したり、個人による教育が行われたりするようになりました。

閉鎖後1950年以降、北朝鮮からの援助金を受け取った朝鮮総連の支援により、1・3・4の形態の学校が再建され、これが現在の朝鮮学校の基盤を形成しました。一方、韓国からの積極的な支援は得られず、韓国系学校は数が限られ、現在では学校教育法に基づく一条校となったものもあります。

まとめ

朝鮮学校閉鎖令は在日朝鮮人の教育環境に大きな影響を与え、多くの学校が閉鎖されました。これにより、在日朝鮮人の教育活動は新たな局面を迎え、さまざまな形で再編されることとなりました。現在もなお、彼らの教育の場を巡る様々な動きが続いています。

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